習ったことを素直に信じて実行することの大切さ
私がこれまで習ってきたものとやり方が違ったので
「あ、そういうやり方もあるんだ・・・」
と受け流していました。
しかし、実際にそのスクワットを実際にしてみると、足に負荷がかかり心地よい足の疲れが出てきました。
効いてきたようです!!!

仏教では布施、つまり誰かのために今自分ができることを精一杯することをとても大切にしております。
ですから、布施に関する話し(物語など)もたくさんあります。
その中に、老女の施しというお話があります。
貧しい老女がお釈迦様に布施をしたいと考えておりました。
しかし、どのように布施をしたらいいのか全くわからず途方に暮れていたところ、偶然御弟子様が通りました。
そこで老女はどのように布施をしたらいいのかと尋ねました。
お金がない、食べ物もない、そんな私がどのように布施をしたらいいのかと尋ねたところ、お弟子さんは
「まずあなたは自分の身を清めなさい。そして清めた体で川の水を一杯、私に布施しなさい。」
と言われました。
老女はそれなら自分にもすることができると大変喜び、言われた通り体を清め、そして川の水をお弟子様に布施されたそうです。
老女はその後、安らかに眠りそのまま命を終えました。
すると貧しい老女の周りには天女が降りてきて花を散らし老女の供養をしたと言われています。
この話は布施の尊さを説くと同時に、素直に教えてもらったことを実行することの大切さも教えてくれています。
「川の水を布施しなさい」
と言われたとき、
「本当に川の水で良いのだろうか?」
「それよりも、今着ている服の方が価値があるのではないか??」
など、感じてしまうかもしれません。しかし、そのように感じることなく素直に行動に移すことの大切さも説いてくれているように感じます。
布施の仕方がわからず途方に暮れていた老女がお弟子様と出会い、臆することなく質問をしたことによってこのお話(物語)も始まったように感じます。
わからないことをわからないままにせず、直接聞いて聞いたことを素直に受け取り実行することの大切さもこの話は教えてくれているのではないでしょうか。
- 関連記事
-
- スリッパをそろえるところから (2017/11/10)
- 私のバランス (2017/11/08)
- 習ったことを素直に信じて実行することの大切さ (2017/11/01)
- 写経会のときに どんな話しをしているの? その51 (2017/09/24)
- 「こつ」は「こつこつ」 その1 (2017/09/13)