子供に教える達磨大師の教え

かわいらしい達磨様だと思ってよく見ると
「百」の文字が!
足利紫山老師【あしかが しざん ろうし】が百歳のときに書かれたものです。
かわいらしい姿を見ていると
伊藤古鏡氏が昭和38年に出版した「臨済宗衲覩」の中で、児童の手引きに達磨様の言葉を
人は、ころがっても、ころがっても。
そこから、立ち上がる力が第一だ。
それには、腹の下から、腰のまわりの、すわりに気を付けよ
と、紹介していることを思い出します。
お腹も腰もすわっていて、今にも起き上がってきそうな足利紫山老師の描いた達磨様が、立ち上がるための大切な教えを見事に教えてくれている気がします。
足利紫山老師
足利紫山老師は、清見寺では古川大航老師(妙心寺派管長)、朝比奈宗源老師(円覚寺派管長)の兄弟子で、若いころ東光寺(静岡市清水区横砂)で洪堂和尚について修行した。
昭和十六年、臨済宗全本山の統合が行われ、臨済宗諸派(十四派)が合同して臨済宗と称し、方広寺派管長だった足利紫山老師が合同臨済宗の初代管長に推された。第二次大戦後はもとの十四派に復している。
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