きっかけとなる教え

京都にある、一休さん生誕の寺「地蔵院」を拝観させていただいたときに、素敵な言葉に出会いました。

「竹のお寺」とも呼ばれ、境内を覆う圧巻の竹林や、足元に広がる苔の絨毯、一休さん生誕の地として知られる地蔵院は鈴虫寺や苔寺など多くの観光客が訪れるお寺の近くにありながら、静かな境内に多くの竹があるお寺です。

静かな雰囲気と竹林と苔のの美しい緑を楽しむことができます。
そんな、地蔵院で素敵な言葉と出会いました。

その言葉は山門の手前にある、小さな張り紙の中にありました。
ここは仏教寺院です。信仰と修行の場です。
仏様を拝む事を第一目的とする方のみ入山を許可します。
観光だけが目的の入山はお断りします。
お子様をお連れの方は、これを機会に、お地蔵様の前で、手を合わせて拝むことを教えてあげてください。
と書いてあるのです。
これを機会に、お地蔵様の前で、手を合わせて拝むことを教えてあげてください。
お寺が信仰の場であることを忘れ観光地だと勘違いをしてしまうなど、間違ったことを厳しく伝えるとともに、「これを機会に」という言葉で、これまでの間違った認識を正すとともに許す姿勢を示した言葉に感じます。
お寺が多くの方に伝えたいと感じていることを、短い言葉で見事に表現されているように感じました。
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