彼岸花に学ぶこと その1【平成29年秋彼岸】

彼岸の入りを迎えました。
東光寺(静岡市清水区横砂)の境内や墓地にも彼岸花が咲き始めました。
毎年、必ず彼岸の季節になると迷うことなく咲く彼岸花に感動をします。

彼岸(お彼岸)は煩悩の激流から修行によって渡り切った向こう岸であり目指す理想の境地
と言われ。
欲や煩悩にまみれ、迷い、悩み、苦しむ世界を此岸【しがん】
と呼んでいます。
お彼岸の習慣は大変古く、聖徳太子が活躍をした時代から始まっていると言われています。
しかし、残念ながら彼岸の期間がきたら勝手に私達が求めるような世界に到達できるわけではありません。お彼岸の期間は悟りの世界に到達するために六つの正しい実践をする期間なのです。この六つの正しい実践を「六波羅蜜」と言います。
簡単に紹介しますと、
誰かの為に、みんなの力になる 布施【ふせ】
決まりを守る 持戒【じかい】
辛抱をする 忍辱【にんにく】
がんばる心を養う 精進【しょうじん】 励むこと 務めることを意味しています。
静かな心を保つ 禅定【ぜんじょう】
信心の灯びを掲げる 智慧【ちえ】
となります。

彼岸花は春と秋の彼岸に花を咲かせます。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言われますが、そんな熱い中、そして寒い中に花を咲かせる準備をして花を咲かせる彼岸花に、辛抱【忍辱】や励む【精進】ことの大切さを思い出させてもらっている気がします。
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