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グラグラ指数と坐禅の経験

東光寺(静岡市清水区横砂)の境内にある袖師保育園の園児は年中組以上になると毎月坐禅体験にやってきます。




今月もやってきてくれました。



500坐禅の経験とグラグラ指数5



今月は立派に坐ることができました。



決められた時間内、多くの園児がほとんど動くことなく静かに坐ることができました。





もちろん、年中組になって初めて坐禅を体験したときはグラグラと動いてしまいます。



しかし、経験を重ねるごとにグラグラと動くことはなくなり、しっかりと坐ることができるようになってきます。これをグラフにすると、





500坐禅の経験とグラグラ指数




このような関係になると思います。




縦軸が「グラグラ指数」(私の造語)、横軸が坐禅の経験です。




経験を重ねれば重ねる程、身体も呼吸も心もグラグラしなくなるのです。




しかし、このグラフの横軸に注意が必要です。




このグラフの横軸はとても多くの経験を表しています。回数に例えるなら何万回といった数になります。





先ほど、「今月は立派に坐ることができました。」と表現しました。




今月は・・・なのです。




実は先月はかなりグラグラと動いてしまう園児が多かったのです。




それは、坐禅体験は通常ですと月初めに行うのですが、8月はお寺の都合で月末に行われたためなのです。




7月は月初め、8月は月末・・・



かなり間隔が広がってしまったため、それまでに覚えたことを少し忘れてしまったようです・・・




それとは反対に8月は月末、9月は月初めですから、今月は間隔が短いためしっかりと坐ることができたのです。




このことを、横軸を短い期間で書いたグラフにすると




500坐禅の経験とグラグラ指数3




このようになるのではないでしょうか。




そこで、1年という期間でグラフにすると





500坐禅の経験とグラグラ指数2




このようなデコボコの形になり、




数年単位でグラフにすると




500坐禅の経験とグラグラ指数4




このような形になるのです。




さらに、横軸を長くすれば最初に示した、





500坐禅の経験とグラグラ指数




このような形になるのだと思います。




私が東光寺に戻ってきたときに指導した園児(当時は年長組のみ)は現在小学校の高学年になりました。当時毎回のようにグラグラとして怒られていた子は今でも子供坐禅会に参加してくれています。そして、彼は今では注意させることが減り毎回立派に坐ることができています。





長い間続ければ続けること、間隔を空けずに続けることが、身体や呼吸そして心をグラグラとさせないコツなのかもしれません。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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