ファラデーと自灯明

仏教の言葉に自灯明【じとうみょう】という言葉があります。
自灯明には
自分自身を拠り所にする、誰かに頼るのではなく、あくまでも自分の人生は自分自身が主人公となって生きていく
という意味があります。
灯明とは神仏に供える灯火などの光のこと示しています。
私達の今の生活に「光」はとても重要な役割を果たしてくれています。
夜になれば電気がつく。その光によって安心して過ごすことができています。
では、私達がいま使っている電気を作り出しているところはどこでしょうか?
もちろん「発電所」です。
発電所で電気を作るときは、必要なものはコイルと磁石です。
コイルと磁石があれば電気を発生させることは難しいことではありません。
しかし、電気を作り出すための理論の根底にあるのが約200年前のイギリスの科学者であるマイケル・ファラデーが発見した様々な法則です。
ファラデーがいなけれ、現代の私達はこんなにも電気を使うことができなかったかもしれません。
そんなファラデーが残した言葉の中に
「自ら光り輝くろうそくは、どんな宝石よりも美しい」
という言葉があります。
ファラデーはロウソクの燃焼についても熱心に研究し、その結果を次の世代を担う子供達にも伝えた内容が「ロウソクの科学」という本で残っているほどです。そんなロウソクを調べた男性が
宝石は別の光に照らされなければ輝くことはできず、ロウソクは自らが燃焼することによって光り輝きます。
研究に研究を重ねたフェデラーが残した言葉が、仏教の大切にする言葉である「自灯明」に近いことは大変興味深いと感じました。
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