お数珠に 男性用と女性用の違いはありますか?

「お数珠に 男性用と女性用の違いはありますか?」
と、お参りを終えた後に聞かれて答えることができませんでした。
「次までに調べておきます。」
とだけお答えし、調べてみました。
以前は
「数珠は縁起が悪そう」
というご意見に対して「縁起が悪いものではない!」ということをブログで紹介をしましたが、
(※以前の記事はこちらです)
私の記憶は
「数珠はもともと繰り返しお唱えしたお経の回数を数えるための道具」
しかなく、男性と女性による違いは記憶にありませんでした・・・
しかし、記憶力のない頭をフル回転して思い出してみると
「房が付いているのが女性、ついていないのが男性用」
と東光寺(静岡市清水区横砂)で説明をしていた記憶をでてきます・・・・
様々な本を調べてみますが、
仏教豆知識シールで紹介した

数珠(じゅず)
念珠(ねんじゅ)ともいう。仏様などをお参りの際に手にかけて使う仏具。お経を何回お唱えしたか回数を数えるためのものとされる。
多くの珠(たま)を糸やひもで輪にしたもので、百八個の煩悩(ぼんのう)との関わりで百八個の珠からなるものが多いが、その半数あるいは四分の一のものなどもある
という、説明以外はなかなか見つけることはできませんでした。
やはり、数珠の意味を考えれば男女による違いなどないのです!!
言われてみれば女性の僧侶が着ている衣や袈裟にも男女の違いはないので当たり前と言えば当たり前なのかもしれません・・・
では、なぜ東光寺では
「房が付いているのが女性、ついていないのが男性用」
と説明したのでしょう??
説明した本人にインタビューをしたところ、
・東光寺の本堂を建て替える際、旧本堂の木材で数珠を作成した。
・寄付をしてくださった方に、この数珠を配布する際に見た目などから便宜上「房が付いているのが女性、ついていないのが男性用」と説明をした。
とのことでした・・・
そんな、こんなで質問をしていただいた方には
「数珠に男女による違いはありません。お好きなものを使ってください」
と答えることができました。
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