施餓鬼と 開甘露門 甘露の門を開くのは 南無の心!!

仏教では甘露【かんろ】と言う言葉を使うことがあります。
仏教語辞典で調べると
原語は不死あるいは天酒という意味。仏教以前の時代から神々の飲料としてのソーマ酒を甘露とし、飲めば不死を得るとされた。
と書いてあります。さらに
仏教では,苦悩を癒し、長命を得、死者を蘇らせる最高の滋味に譬えられる。
とも紹介されています。
この甘露に「門」という字を加えますと、甘露門【かんろもん】となります。
悟りの境界に入る門
と、言えそうです。
お盆の季節になりますと、甘露門に「開」と言う文字を加えた
開甘露門【かいかんろもん】というお経を何回もお唱えさせていただきます。
漢字だけで判断すると、「悟りの境界に入る門を開くお経」とも読み取れそうです。
では、悟りへの門を開くにはどうしたら良いのでしょうか??
開甘露門の前半には、「南無【なむ】」と言う言葉がたくさん出てきます。
その数、なんと17回!!
南無には、敬意を表すこと、帰依することを意味する言葉です。
と、言うことは「悟りの境界に入る門を開く」ためには、相手を敬い大切にすることが基本となるように感じます・・・
悟りの世界への門を開くには、周囲を敬い大切にすること、つまり謙虚に生きることが基本であるように感じながら開甘露門をお唱えしています。

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