写経会のときに どんな話しをしているの? その45
東光寺(静岡市清水区横砂)で行われている写経会で、副住職(新米和尚)の法話と配布させていただいている絵葉書を紹介させていただきます。
※なぜ、絵葉書と法話(仏教のお話)が登場するのかはこちらをご覧ください。
※写経会の御案内はこちらをご覧ください。
今回は第45回目です。

坐禅をするとき、写経をするとき、ほとんどの人は黙って静かに取り組みます。
そして、真剣に坐禅に取り組み人を目にしたとき、静かに黙って写経に取り組み人を目にしたとき、多くの方はその姿に心ひかれます。
もちろん年齢は関係ありません。
東光寺(静岡市清水区横砂)では、小・中学生を中心とした子供坐禅会や、保育園児の坐禅体験など、子供達が坐禅を体験しにやってくることがあります。
本堂での坐禅会や坐禅体験となりますが、保育園児や小学生が一生懸命坐禅をしているときにお参りに来られる方もいらっしゃいます。
たまたまお参りに来た方は子供達が一生懸命坐禅に取り組む姿を見て、思わず息をのみます。
年齢など関係がない世界がそこにはあるように感じます。
仏教では黙【もく】と言う言葉を大切にします。
悟りの世界は言葉では表現できないとされ、「黙」は単なる無言を意味するのではありません。
「一黙 雷の如き 黙」とも表現されることがあるように、「黙」には奥深いものがあるとされています。
「沈黙こそが最も雄弁な説法である」 とも言われます。
幼い子供達は、自分の思いを言葉にして表現することがまだまだ得意ではありません。
しかし、黙って坐ることで大人達に大切なことを伝えてくれることがあるのです。この姿こそが黙【もく】であり、最も雄弁な説法だと感じます。
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