子供坐禅会とベンジャミン・フランクリン

幼いころ、学習マンガでベンジャミン・フランクリンの「雷の中での凧揚げ実験」というシーンを読んで大変驚いたことを今でも覚えています。
この実験は雷を伴う嵐の中で凧をあげ、雷雲が帯電していること(雷が電気であること)証明するという実験でした。
マンガでは嵐の中で凧揚げをするという現実離れした姿が描かれておりワクワクして読んだ記憶があります。
その後、ベンジャミン・フランクリンは科学者だけでなくアメリカ合衆国建国の父の一人と言われていることを知り、驚いたことも覚えています。
そんな、ベンジャミン・フランクリンは
産まれたばかりの赤ちゃんが 何の役に立つのか
という言葉を残しています。
初めて聞くと、とんでもない発言に聞こえるかもしれません。しかし、これは基礎的な科学の実験を公開したときに
「この実験は何の役に立つのか」
と質問をされた際の答えと言われています。
赤ちゃんも育ってみないと、どのように変化するか分からないのと同様に、公開した基礎的な実験がどのように応用されたり活用されたりするか分からない、とんでもない大きな発見につながるかもしれないことを示した言葉です。
東光寺(静岡市清水区横砂)は臨済宗という坐禅を大切にする禅宗のお寺です。
そのため、地元の小学生の長期休暇(夏休み・冬休み・春休み)には子供坐禅会を開催しています。
※子供坐禅会についてはこちらをご覧ください。
現代は様々な種類の習い事・お稽古があるため
「子供に坐禅って役立つの?」
と感じる方も少なくないはずです。
赤ちゃんは育ってみないとどのように変化するか分かりません。
そして、基礎的な科学実験がどのように応用されるか・活用されるか分かりません。
一見すると子供の坐禅も本当に役に立つのか分からないかもしれません・・・
しかし、赤ちゃんが立派な大人になり、基礎的な実験が応用されて大きな成果を出すように、子供の坐禅(もちろん大人の坐禅も)は心の教育に不可欠なものです。
もしも、近くにいる子供が坐禅に興味があるようでしたら(近くに坐禅に興味がありそうな子供なんていない!と、言う方もいらっしゃるかもしれませんが・・・・)
「坐禅をして何かなるの?」
と聞くのではなく
「そっか、がんばれよ!」
と静かに背中を押していただけると嬉しいです。
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