大発見は終着駅ではない

駿河には過ぎたるものが二つあり、富士のお山に原の白隠
と、江戸時代に富士山と同じように尊敬された白隠禅師は
大悟十八度、小悟数知らず
と言う言葉を残されています。

大きな悟りを18回、小さな悟りは数えきれないくらいしたことを示す言葉です。
仏教では「悟り」をとても大切にします。
私のような未熟者は1回も悟ることはできていませんが、悟りこそがゴールだと思い込んでいました。そのため、白隠禅師の
大悟十八度、小悟数知らず
に、かなり驚きました。
そして、先日JJトムソンの言葉を知り、さらに驚きました。
JJトムソンは理系の教科書には必ずと言いていいほど登場する電子を発見したとされている有名人です。
今でこそ、小学生でも当たり前だと考えている
原子は原子核と電子でできている
と、考えた方です。
その、JJトムソンが
大発見というものは けっして終着駅ではありません
それは、今まで知られていなかった区域へ導いていく、大通りなのです
とい言葉を残しています。
当時、誰も知らなかった電子の存在を発見した後に残した言葉です。
私でしたら、誰も知らないことを発見しただけで満足し、ゴールに達した気分になり、さらなる成長はできていなかったはずです・・・
現状に満足することなく努力を積み重ねることの大切はを
白隠禅師はそのことを「大悟十八度、小悟数知らず」と表現し、
トムソンは「大発見というものは けっして終着駅ではありません」
と表現されているように感じます。