おんころころ せんだり まとおぎ そわか の意味は??

東光寺(静岡市清水区横砂)では、
1か月に1度、皆様と共に
「おんころころ せんだり まとおぎ そわか」
とお唱えします。
その法要とは布薩会【ふさつえ】です。
初めて「おんころころ・・・」
という文字を見たとき
どんな漢字を書くのだろうか?
と疑問を感じました。
その、前後に書かれているお経などの文字は全て漢字で書いてあり、漢字にフリガナがついているのですが
「おんころころ せんだり まとおぎ そわか」
だけは、ひらがなだけで書いてあるのです。
説明文には
お薬師さん(東光寺の御本尊様である薬師如来)の御真言
と書いてありましたが、頭の中は「 ? ? ? 」でいっぱいでした。
真言という言葉を辞書で調べると
多く神々に対する呼び掛け,祈願の句であるが,この句それ自体に神聖な力が宿っていると考えられている
と書いてありました。つまり、古代インドから使われていた祈りの言葉であり、強い力を持つと考えられる言葉なのです。そして、真言はインドから中国そして日本へと伝わっていく過程で各国の言葉に訳されることなかったそうです。
なんとなく意味が分かりかけてときに、ある本のお経の説明文の中で真言について
その内容をあえて翻訳しなかったのは、音そのものが神秘的な力が備わっており、それが訳されることによって力が失われるとも考えられていました。
とも書いてありました。
と、いうことは
どんな漢字を書くのだろうか?
などという疑問に答えはないことを知りました・・・・

そして、禅宗の修行では「こだわり」捨てることを思い出し、
おんころころ せんだり まとおぎ そわか
とひたすらにお唱えすることは、一見すると黙って坐禅をすることを大事にする禅宗では受け入れられないと感じますが・・・
知識や理屈に対してのこだわりすら捨てることを説いているのだと分かったとき、
「どんな意味があるのか? どんな漢字なのか?」
と考えていた自分自身の未熟さをはっきりと痛感することができました。
それ以来、たいして成長することなく未熟な私ですが、最近はではできるだけ「意味はあるのか?」といった疑問から離れられるように大きな声で
おんころころ せんだり まとおぎ そわか
とお唱えするようにしています・・・
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