白黒の世界は怪しい世界

小学校1年生の娘がテレビの前に来た時、
上野のパンダに赤ちゃんが生まれた!!
とニュースで紹介をしていました。
娘は映像を見ながら
「なんでパンダが怪しいの?悪いパンダなの??」
と、聞くのです。
何を言っているのか分からないの、詳しく聞くと
「だって、白黒の写真(映像のこと)は悪いニュースのときに映っているから!」
と答えるのです。
確かに、スーパ―やコンビニでの強盗などの事件の際には防犯カメラの映像が映され、その映像が白黒であることは少なくありません。
パンダ出産のニュースの際、厩舎の映像が暗かったため白黒の画面に見えたので何か悪いことがあったと思ったようです・・・

禅の言葉(禅語)に
莫眼花【眼花(がんか)すること莫(な)かれ】
という言葉があります。
迷ってはいけない。妄想してはいけない。
ことを示す言葉です。
「眼花」とは、病気などにより眼がかすんで正常に見えないことや、無いものが見えることを意味します。
ですから、眼花(がんか)すること莫(な)かれとは、見えないはずのものに惑わされてはならないことを私達に伝えてくれている言葉です。
娘がパンダ誕生のニュースを「悪いニュース」と感じたのは、「白黒の映像は悪いニュース」という思い込みがあったためです。しかし、このような勘違いや思い込みは大人になってからもあります。
私自身も
「思い込みなどしない。広い視野を持っている」
と、大きな勘違いや思い込みをしてしまって失敗をしたり、恥をかくことがたくさんあります。
自分の少ない経験で知ったかぶりをするのではなく、謙虚な気持ちで日々の生活を送ることの大切さを
白黒のパンダと「眼花(がんか)すること莫(な)かれ」という言葉に教えていただきました。
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