人間は歩ける

畑の柿の木の前で、農家のおじさんとお話をしました。
私
「この柿の木は同じ時期に植えられたらしいのですが、大きさに違いがあるのはなぜですか?」
おじさん
「そりゃ、土の違いだよ!」
私

「こっちは大きくなって・・・」

「こっちは小さい」
「隣りでも、こんなに差が出るんですね。」
おじさん
「そりゃ、そうだ。土も違うし、小さい方は根がうまくはれなかった可能性もあるぞ。」
私
「今後 小さい方の木は、何とか大きくなりませんか?」
おじさん
「そりゃ、無理だ。ならないよ。木はいったん植えたらなかなか動かせないからな。人間なら移動ができるからいいけどね!!」
人間なら移動ができる
この言葉が印象に残りました。
柿の木は植えられた場所で成長し、実をつけることで子孫を残していきます。
移動することができないので、いったん大きさに違いが出てしまえば、そのまま成長に差が出てきてしまいます。
しかし、私たち人間は移動ができるのです。
自分がこの場所では成長できないと判断すれば、別の場所へ移動が可能なのです。
このことは、成長できず悩んだときには一歩を踏み出してみることの大切さも表している気がしました。
柿の木は、植えられた場所で文句を言うことなく成長を続け、毎年実をつけます。
この姿を見たとき、
人間には 苦しくてもその場所に留まり努力を続けるか、移動をする という選択肢があるのだから、これからも成長を続けていけるように努力を怠ってはならないと感じました。