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たくあんの美味しさに学ぶ


500たくあんと梅干



臨済宗方広寺派 元管長の藤森弘禅老師がインタビューの中で、




沢庵【たくあん】漬のように、漬けた時は塩辛くて食えないのが、やがて長い間に甘味を帯びておいしくなる。そのように、何とも言えん時間が解決する。




と話されている記事を読みました。



藤森弘禅老師は広く大衆の教化に奔走された和尚様であり、大変分かりやすい表現だと思いました。



確かに材料は同じでも、時間の経過によって味わいが変わります。




とてつもなく悲しい出来事があったきに、私自身が「もう立ち直れない・・・」と悩んだこともありました。


苦しみの原因や周囲の状況が変化することがなかったにも関わらず、感じ方が少しずつ変化し、いつの間にか立ち直っていることは珍しいことでもないように感じます。




だからと言って時間が経てばなんでも良くなるのかと言えば、決してそのようなことはありません。漬物も漬物にあった保存方法を実践しなければ、おいしい漬物にはなりません。




 人間も、ただ時間が過ぎるのを待つのではく、心を調える努力と時間が様々な悩みを解決するためには必要なのではないでしょうか。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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