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習慣は違えど、想いは同じ

私が副住職を務めさせていただいている東光寺は静岡県静岡市清水区にあります。






この静岡県は、「異なる県と」言われるほど東と西で文化・習慣・県民性・気候に大きな違いあります。




500法話 葬儀の習慣と想い1
静岡県がこのような形だとすると、東光寺は・・・





500法話 葬儀の習慣と想い2

図の赤い点の位置あたりです。





500法話 葬儀の習慣と想い3

そして、静岡を東と西に分けるのは、「大井川【おおいがわ】」と呼ばれる大きな河です。





先日、大井川を超え西側の町で行われた葬儀の手伝いをさせていただきました。





500法話 葬儀の習慣と想い4

場所は緑の点の位置です。





会場に到着し、祭壇を見るとお骨が安置されていました。

※静岡県では葬儀の前に火葬を行い、お骨を祭壇に安置して葬儀を行うことが多くあります。




500法話 葬儀の習慣と想い5

普段ですと、お骨が入った箱があるのですが・・・





500法話 葬儀の習慣と想い6

この時は、お骨が収まる箱の上に小さい箱が置いてありました。





この小さい箱をよく見ると、前面は透明な板が使われているため中が見えています。






そして、中身は火葬場では「のどぼとけ」とも説明されることが多い「背骨の第二頚椎」でした。





初めて見たので驚いていると、この地域の方が





「大井川を超えて西側に入ると、のどぼとけの骨をこのように飾る習慣があるんですよ」





と教えてくれました。





親族と一般会葬者の座る位置や、お供え物など葬儀が始まるまで、そしてその後の法事の際まで習慣の違いが多くあり、大変勉強になりました。





しかし、習慣などに多くの違いはありますが、葬儀が始まったとき手を合わせて真剣にお参りをする姿に東と西の違いなど全くありません。





習慣に違いがあっても、心の中身はみんな同じなのだと改めて実感することができました。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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