幸運に気が付かない 情けない私

臨済宗中興の祖とも言われる、江戸時代の禅僧である白隠禅師【はくいんぜんじ】は、私達は誰しも「仏様のような尊い心」をいただいて生まれて来ることを、白隠禅師坐禅和讃というお経で説いていらっしゃいます。
この白隠禅師坐禅和讃の中には
衆生近きを知らずして
遠く求むるはかなさよ
という言葉があります。
私達自身が仏なのに
遠くに仏を探すのはもったいないことです
という意味です。
先日、京都を訪れた際に6人でタクシーに乗ることがありました。
宿の方にタクシーを2台手配していただきました。
しばらくするとタクシーがきたので、3人ずつに分かれて乗車しました。
目的地が近づき、信号で停車した際に運転手さんが突然
「本日はご乗車ありがとうございます。」
と1枚の紙を差し出しました。そこには
四葉のクローバー号乗車記念
と書いてありました。
出会う確率は1300台分の4
噂には聞いたことがあった珍しいタクシーに私達は乗っていたのでした!
しかし、乗車していたことには気づいていませんでした。
タクシーに乗る際に側面にも屋根にも「四葉」はしっかりとついていました。
でも気が付かない・・・
教えてもらって初めて気が付いたのです・・・
まさに
衆生近きを知らずして
遠く求むるはかなさよ
の実体験でした。
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