仏壇の住職は 皆さんですよ
先日、東光寺(静岡市清水区横砂)の本山である妙心寺へ行ったときに聞いた言葉が印象的でした。
「皆さん、家のお仏壇でお参りをしますね、そのお仏壇の住職は皆さんですよ!」
という言葉です。
仏壇とはお寺の本堂を小さくしたもので、仏像や位牌を安置しお参りするための場所です。
日本では初めて文献に仏壇と思われるものが登場するのは「日本書紀」に686年天武天皇によって「各家庭に仏壇を置いてお参りしないさい」と言われたと書いてあるそうです。
昔は仏舎と呼ばれていたそうですが、これが現在の仏壇になったと言われています。
つまり仏壇は各家庭内のお寺です。
お寺があれば、お寺を守る住職が必要です。
その住職こそが、お参りをする自分自身だったのだと気が付く一言でした。
そして、この言葉を聞いたとき
自灯明【じとうみょう】という言葉を思い出しました。

以前、「自灯明【じとうみょう】」
という、お釈迦様が亡くなられるときに残された言葉を紹介しました。
記事はこちらです
自分自身を拠り所にする
という意味です。
誰かに頼るのではなく、あくまでも自分の人生は自分自身が主人公となって生きていくことをお釈迦様は今を生きる私達に自灯明という言葉で教えてくれています。
そして「お仏壇の住職は皆さんですよ」という言葉で、
自分も主人公、全ての人が主人公
であることも感じることができました!