子供に坐禅会で話したこと 第234番 涅槃図
子供坐禅会(平成29年春休み:テーマは涅槃図)で話した内容を紹介させていただきます。今回は
涅槃図シリーズ その1 【涅槃図】
です。
東光寺(静岡市清水区横砂)の子供坐禅会では毎回お寺や仏教に関係する話しをしています。
そして、話の内容にあった「仏教豆知識シール」を参加者に配布しています。
自分自身の備忘録も兼ねて紹介させていただきたいと考えています・・・・
※以下の内容は子供向けに話したものです。

涅槃【ねはん】という言葉は聞いたことがありますか。
毎年2月15日にお寺へ行くと特別なお参りに出会うことがあるかもしれません。
そのお参りを涅槃会【ねはんえ】と言います。
涅槃とはお釈迦様が亡くなったことを言いますので、涅槃会はお釈迦様が亡くなった日に行われる法事です。
お釈迦様は約2,500年前に実際にお母さんから生まれ、そして亡くなった私達と同じ人間です。そのお釈迦様が亡くなる時の様子は現在にまでお経のなど様々な形で語り継がれています。
この時の様子を文字ではなく絵で伝えてくれているのが、涅槃の様子を描いた図「涅槃図」です。
お寺にお参りに行きますと掛け軸など様々な絵を見ることがあるかもしれませんが、涅槃図は特に登場人物が多い絵ですので見覚えがある人も多いのではないでしょうか。
これから涅槃図の話しをさせていただくのですが、今日は涅槃図の全体の様子を紹介します。そして涅槃図から私達が何を学ぶことができるのかを紹介していきます。
涅槃図はお釈迦様が亡くなる際の様子を描いていますが、本当に多くのものが書いてあります。もちろん、無意味にたくさん書いてあるわけではありません。
登場する全てのものに意味があり涅槃図を見る人々に多くのことを伝えてくれています。ひとつひとつの事がらについては後々御紹介をさせていただきますが、これだけ多くの登場人物が出てくるのはひとえにお釈迦様が積まれた「徳【とく】」と「縁【えん】」を表しています。
徳と聞くと「お得」を思い浮かべるかもしれませんが違います・・・
自分のことは考えず誰かのために何かをすることを「徳」と言います。
お釈迦様は亡くなられるまでこの「徳」を積まれてきたのです。そして、徳を積むことによって、大変多くの「縁」と言われる、つながりができたのです。
このつながりを、ぱっと見て感じとることができるのが涅槃図なのです。
ですから、涅槃図を見たときには、私達と同じ人間として生まれて亡くなったお釈迦様の「徳【とく】」と「縁【えん】」を感じていただければと思いますし、感じていただけるように、これからしばらくの間は涅槃図の細かい部分について話しをさせていただきます!
涅槃図シリーズ その1 【涅槃図】
です。
東光寺(静岡市清水区横砂)の子供坐禅会では毎回お寺や仏教に関係する話しをしています。
そして、話の内容にあった「仏教豆知識シール」を参加者に配布しています。
自分自身の備忘録も兼ねて紹介させていただきたいと考えています・・・・
※以下の内容は子供向けに話したものです。

涅槃【ねはん】という言葉は聞いたことがありますか。
毎年2月15日にお寺へ行くと特別なお参りに出会うことがあるかもしれません。
そのお参りを涅槃会【ねはんえ】と言います。
涅槃とはお釈迦様が亡くなったことを言いますので、涅槃会はお釈迦様が亡くなった日に行われる法事です。
お釈迦様は約2,500年前に実際にお母さんから生まれ、そして亡くなった私達と同じ人間です。そのお釈迦様が亡くなる時の様子は現在にまでお経のなど様々な形で語り継がれています。
この時の様子を文字ではなく絵で伝えてくれているのが、涅槃の様子を描いた図「涅槃図」です。
お寺にお参りに行きますと掛け軸など様々な絵を見ることがあるかもしれませんが、涅槃図は特に登場人物が多い絵ですので見覚えがある人も多いのではないでしょうか。
これから涅槃図の話しをさせていただくのですが、今日は涅槃図の全体の様子を紹介します。そして涅槃図から私達が何を学ぶことができるのかを紹介していきます。
涅槃図はお釈迦様が亡くなる際の様子を描いていますが、本当に多くのものが書いてあります。もちろん、無意味にたくさん書いてあるわけではありません。
登場する全てのものに意味があり涅槃図を見る人々に多くのことを伝えてくれています。ひとつひとつの事がらについては後々御紹介をさせていただきますが、これだけ多くの登場人物が出てくるのはひとえにお釈迦様が積まれた「徳【とく】」と「縁【えん】」を表しています。
徳と聞くと「お得」を思い浮かべるかもしれませんが違います・・・
自分のことは考えず誰かのために何かをすることを「徳」と言います。
お釈迦様は亡くなられるまでこの「徳」を積まれてきたのです。そして、徳を積むことによって、大変多くの「縁」と言われる、つながりができたのです。
このつながりを、ぱっと見て感じとることができるのが涅槃図なのです。
ですから、涅槃図を見たときには、私達と同じ人間として生まれて亡くなったお釈迦様の「徳【とく】」と「縁【えん】」を感じていただければと思いますし、感じていただけるように、これからしばらくの間は涅槃図の細かい部分について話しをさせていただきます!
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