お墓って怖いところでしょ!?

「お墓で怪我をすると治りが悪いよ!!」
という言葉を聞いて幼い頃のことを思い出しました。
幼い頃からお寺で生活をしている私ですが、おばけに会ったことはありません。
しかし、小学校~大学まで、私がお寺で生活をしていることを知ると多くの知人・友人がよく言ったことは
「お寺ってお墓もあるよね?よく怖くないね?だっておばけがでるでしょ!」
と言った内容の言葉でした。
しかし、大人になると
お寺 = お墓 =おばけ
ではなく、
お寺 = お参りする場所
と、変化していくようです。ですから、大人に「おばけでるでしょ」とは言われません。
先日、お墓でお孫さんに
「お墓で怪我をすると治りが悪いよ!!」
と声をかけているおばあちゃんに出会いました。
お墓 = おばけ
の考え方だと、「たたり」や「呪い」を連想するかもしれません。しかし、おばあちゃんはお孫さんに
「ちゃんとする場所で遊ぶなんてだめだからね」
と付け加えました。
ちゃんとしなくてはいけない場所でちゃんとできないようであれば、ケガを繰り返してしまう。
という意味なのです。
お寺やお墓はお参りする場所であり大切な場所だという考え方が
「お墓で怪我をすると治りが悪いよ!!」
という言葉に込められている気がします。