育てることの大切さを知る
平成29年3月9日・10日に福島県のいわき市で開催された「平和・復興のいのり」でお参りをさせていただきました。
2日間のお参りで、多くのことを感じることができました
※法要やお参りの様子を紹介した記事はこちらです。

いくつも印象的な出来事がありましたが、今回紹介させていただくのは
ハワイアンリゾートの責任者であり、東日本大震災の際に被災しながらも復興に尽力された方の話しです。
お話の中で印象的な部分は多くありましたが、その中の1つに「専門学校」の話しがありました。
ハワイアンリゾートといえば映画にもなった「フラダンス」が有名です。
東日本大震災の後、建物の倒壊や原発事故の影響でハワイアンリゾートは営業ができない状態になります。
従業員たち自身が被災者となったのですが、各避難所でボランティア活動をしたそうです。そんな中、少しずつ時間が経過し各避難所で歌や楽器の演奏で慰問をしてくださる方が出てきたそうです。そして、その姿を見て何人かのフラダンスのダンサーが避難所でフラダンスを披露したそうです。
これが、後のフラダンス全国キャラバンにつながり、ハワイアンリゾートの復興に大きな力になるそうです。
このフラダンスやファイヤーダンスを踊る方々はハワイアンリゾートが運営をする専門学校に通いステージに立つそうです。
しかし、学校の運営には費用がかかります。
震災前も、学校の運営をしてダンサーを育て給料を支払い踊ってもらうより、現地(ハワイ等)のプロのダンサーと契約して踊ってもらう方が費用がかからないから、学校を閉校しようという案が何度となく出ていたそうです。
しかし、「ダンサーを自分達で育てる」という信念のもと学校を継続されてきたそうです。
このことが、震災後の全国キャラバンやハワイアンリゾートの復興に大きな力となったと話してくださいました。
震災後、福島県にいた外国人には本国から退避命令が次々に出されました。日本を離れた人、福島を離れた人、多くの外国人が離れていきました。
もしも、専門学校をやめて外国人ダンサーと契約していたら全国キャラバンも復興もなかったというのです。
費用や労力だけで判断をするのではなく、何が大切かを考えたとき「自分で育てる」ことが選ばれ、その選択は決して間違いではなかったのだという話を聞かせていただきました。
白隠禅師 坐禅和讃の一節に
衆生近きを知らずして 遠く求むるはかなさよ
という言葉があります。
自分自身が「仏」であることを 知らずに あちらこちらに 探しまわるのはむなしいことです
という意味があります。
今回の、「外に頼まず、自分達で育てる」といった話を聞きながら、この一節を思い出しました。
仏様を外に求めても、決して得られることなどないと言葉では理解していても、私自身もついつい、
簡単さや手軽さ、そして費用がかからないなどの一時の誘惑に負けてしまうことが多くあります。
しかし、自分以外の力に頼り切ってしまっていては、自分達で立ち上がる力を身につけることなど到底できません。
そのことを、知識としての理解だけではなく、多くの経験から分かっていたからこそハワイアンリゾートでは並々ならぬ努力によって学校を閉校することなく継続されてきただと感じました。
仏様が自分の中にある
と聞くと、以前の私は 「なんだかお手軽!」と感じてしまいました。
しかし、近くにあるから簡単に手に入ると言うわけでもありません。すぐ近くに仏様があることを理解した上でしっかりと努力し続けることの大切さを改めて感じるお話を聞かせていただきました。
2日間のお参りで、多くのことを感じることができました
※法要やお参りの様子を紹介した記事はこちらです。

いくつも印象的な出来事がありましたが、今回紹介させていただくのは
ハワイアンリゾートの責任者であり、東日本大震災の際に被災しながらも復興に尽力された方の話しです。
お話の中で印象的な部分は多くありましたが、その中の1つに「専門学校」の話しがありました。
ハワイアンリゾートといえば映画にもなった「フラダンス」が有名です。
東日本大震災の後、建物の倒壊や原発事故の影響でハワイアンリゾートは営業ができない状態になります。
従業員たち自身が被災者となったのですが、各避難所でボランティア活動をしたそうです。そんな中、少しずつ時間が経過し各避難所で歌や楽器の演奏で慰問をしてくださる方が出てきたそうです。そして、その姿を見て何人かのフラダンスのダンサーが避難所でフラダンスを披露したそうです。
これが、後のフラダンス全国キャラバンにつながり、ハワイアンリゾートの復興に大きな力になるそうです。
このフラダンスやファイヤーダンスを踊る方々はハワイアンリゾートが運営をする専門学校に通いステージに立つそうです。
しかし、学校の運営には費用がかかります。
震災前も、学校の運営をしてダンサーを育て給料を支払い踊ってもらうより、現地(ハワイ等)のプロのダンサーと契約して踊ってもらう方が費用がかからないから、学校を閉校しようという案が何度となく出ていたそうです。
しかし、「ダンサーを自分達で育てる」という信念のもと学校を継続されてきたそうです。
このことが、震災後の全国キャラバンやハワイアンリゾートの復興に大きな力となったと話してくださいました。
震災後、福島県にいた外国人には本国から退避命令が次々に出されました。日本を離れた人、福島を離れた人、多くの外国人が離れていきました。
もしも、専門学校をやめて外国人ダンサーと契約していたら全国キャラバンも復興もなかったというのです。
費用や労力だけで判断をするのではなく、何が大切かを考えたとき「自分で育てる」ことが選ばれ、その選択は決して間違いではなかったのだという話を聞かせていただきました。
白隠禅師 坐禅和讃の一節に
衆生近きを知らずして 遠く求むるはかなさよ
という言葉があります。
自分自身が「仏」であることを 知らずに あちらこちらに 探しまわるのはむなしいことです
という意味があります。
今回の、「外に頼まず、自分達で育てる」といった話を聞きながら、この一節を思い出しました。
仏様を外に求めても、決して得られることなどないと言葉では理解していても、私自身もついつい、
簡単さや手軽さ、そして費用がかからないなどの一時の誘惑に負けてしまうことが多くあります。
しかし、自分以外の力に頼り切ってしまっていては、自分達で立ち上がる力を身につけることなど到底できません。
そのことを、知識としての理解だけではなく、多くの経験から分かっていたからこそハワイアンリゾートでは並々ならぬ努力によって学校を閉校することなく継続されてきただと感じました。
仏様が自分の中にある
と聞くと、以前の私は 「なんだかお手軽!」と感じてしまいました。
しかし、近くにあるから簡単に手に入ると言うわけでもありません。すぐ近くに仏様があることを理解した上でしっかりと努力し続けることの大切さを改めて感じるお話を聞かせていただきました。