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もうすぐお彼岸 その1

500彼岸花160925


3月に入り暖かい日があったり、寒い日があったりと季節の変化を感じます。




間もなく「お彼岸」となります。




暖かくなってくると、過ごしやすいと感じる人や、「今日は、花粉が飛んでいる・・・」と悲しくなる人など様々です。





私はこの時期、自分の意思とは無関係に流れる鼻水や涙と戦っています。






さて、仏教の言葉について書かれた辞書で調べますと「彼岸」とは


・「かなたの岸」、

・煩悩の激流から修行によって渡り切った向こう岸であり目指す理想の境地

・悟りの世界



と書いてあります。





 ご存知のようにお彼岸の習慣は大変古く、あの聖徳太子が活躍をした時代から始まっていると言われています。春分と秋分の日を中日として前後3日、計7日間を「お彼岸」としています。



法句経と言う仏教の教えの中に彼岸について説かれた言葉があります。


数多き人々のうち  

彼岸に達するは  

まこと  かず少なし

あまたの人はただ  

この岸の上に  

右に左に  さまようなり





普段通りの生活では彼岸に達することは難しいと説いています。


この言葉だけ見ると厳しい言葉のように感じます。しかし、この言葉には続きがあります。それは、


善く説かれたる法をききて  

身はその法にしたがう  

かかる人々こそ

越えがたき 死の境をこえて

彼岸に到らん




という教えです。つまり、正しい教えを知り 実践する人々は 理想の境地とも言われる彼岸に到達することができるのです。





この法句経の教えと、以前聞いたある和尚様の






「彼岸だ!修行しなくちゃ!!と肩に力を入れても辛いだけだ。暑さ寒さも彼岸までという言葉があるように、せっかく過ごしやすくなる季節なんだから、肩の力を抜いてゆったりと自分に向き合うことも大切な修行だ!」





という言葉を組み合わせて考えると、今度のお彼岸には何か仏教やお寺に関する新しいことに挑戦してみようという意欲が出てくる気がします!
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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