本を読むことは作者と出会うことだ!!

臨済録【りんざいろく】という書物があります。
その名の通り、臨済宗と深い関わりのある書物です。
今からおよそ1200年~1150年前の中国に臨済義玄【りんざい ぎげん】という和尚様がいました。
現在の臨済宗の宗祖(最初の和尚様)と呼ばれる和尚様です。
この臨済義玄様の言動録が臨済録です。

臨済宗の僧侶であれば必ず読んだことがある書物です。
先日、僧侶を指導する老師【ろうし】と呼ばれる和尚様が、この臨済録について教えを説いているときに
「本を読めば、その瞬間に作者と出会うことができるように、私達臨済宗の僧侶は臨済録を読むことで臨済禅師と、この時代においても直接話しをすることができるではありませんか!」
と話してくださいました。
人が亡くなれば二度と会うことができないと感じてしまいがちです。
しかし例え肉体が亡くなったとしても その心は生き続けることができる。
誰かの心の中だけでなく、思い出の品の中や、本の中、文字の中に生き続けることができると感じる一言だったと思います。
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