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みかんの街 清水 で「三車火宅」を体験する。

地元(隣町の興津)のカンキツ研究所が1年に1回の一般公開をしていたので見学に行ってきました。

500みかんと柑橘類と三車火宅01
98種類の柑橘類を手に取って触ったり匂いを嗅げるコーナーがあり、試食コーナー、皮アートコーナー、販売コーナー、もありました。





500みかんと柑橘類と三車火宅02

柑橘試験場の名前の通り、整然と並んだ柑橘類の木々を横目に見学順路通りに進んでいくと、




500みかんと柑橘類と三車火宅8

数十種類の柑橘類の木を楽しみながら歩くことができる散歩コースもありました。





500みかんと柑橘類と三車火宅3

見覚えのある形のもの





500みかんと柑橘類と三車火宅7

見たことがない形のもの




500みかんと柑橘類と三車火宅6

初めて名前を知るものなど、飽きることなく散歩を楽しめます。






500みかんと柑橘類と三車火宅4

多くの実をつけている木





500みかんと柑橘類と三車火宅5

太陽の光をたっぷりと浴びた実など、普段は見ることができない絶景です。







500みかんと柑橘類と三車火宅9

さらに、天気も良く駿河湾と伊豆半島の絶景までも一望することができました。





私はここに1人で来ていたのですが、





子供も楽しめると思い、急いで家に電話をしました。





私「すっごいおもしろいよ!来る?」

娘「今から外で遊ぶの!!そんなところ、いかない!!」

私「・・・・」





・・・最後まで1人で存分に楽しませてもらいました。









仏教の教えを物語で伝える話の中に




「三車火宅【さんしゃかたく】」




があります。



内容は



 ある時、長者の家が火事になってしまいましたが、中にいた子供たちは遊びに夢中で火事に気づきません。

 長者が説得するも外に出ようとしなかったため、長者は子供に

 「欲しがっていたおもちゃが外にあるぞ!」

 といって、子供たちを外に助け出した






 という話です。





 この物語の


 長者は仏様

 火事の家は苦しみの多い世界

 子供たちは苦しみの多い世界をいきる人達

 おもちゃがあると言って助ける部分は、仏様があらゆる手段を使って衆生を救ってくださること


 

 を示しています。




私の娘達も、目の前の遊びに夢中になり1年に1回しかない貴重な体験に出会うことができませんでした。






きっと私の誘い方が悪かったのでしょう・・・






火事に気が付かず家の中で夢中で遊ぶ子供には、子供が喜んで外に出てくるような適切な言葉をかけなければ、外へ導くことができないのです。





僧侶として一般の方に話しをさせていただくときに、どのような言葉が伝わるのか。必死に考えていかなくてはいけないと改めて感じる出来事でした・・・

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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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