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缶詰めのフタに教えてもらう 動と静

最近、これまでの思い込みが間違っていたことに気が付きました。





500缶詰めのフタに教えてもらう 動と静1




それは、缶詰のことです。




昔、缶詰を開けるためには缶切りが必要でした。




しかし、今は「ぱっかん」と開けることができる便利な缶詰めが多くあります。





我が家でも缶詰めを使うことがあり、「ぱっかん」と開けています。




問題は、使い終わった空き缶です。




これまでの私は缶もフタもスチール缶だと思い込んでいました・・・




500缶詰めのフタに教えてもらう 動と静2




本体の部分は確かにスチールと書いてあります。





500缶詰めのフタに教えてもらう 動と静3





しかし最近になって、缶はスチール、フタはアルミだと知りました!!





500缶詰めのフタに教えてもらう 動と静3 - コピー




確かにアルミと書いてあります・・・





考えて見れは当たり前のことです。





スチールは硬くて丈夫。

アルミは柔らかく簡単に変形することができる。





「ぱっかん」と開けるためにはアルミの柔軟さが必要なのです。




そんなことに気がつかないで、




缶詰め = スチール缶




という思い込みが私を支配していました。お恥ずかしい限りです・・・









禅宗は坐禅を大切にします。




しかし、坐禅だけを大切にしているわけではありません。




坐禅が「静」ならば、作務などの動きがある修行を「動」と考え大切にします。




「静」があり、「動」がある。




どちらかだけに偏ることなく、両方を大切にしているのです。






缶詰めも固く中身をしっかり守るスチールの部分と、「ぱっかん」と動くことができるアルミの部分が一体になることによって、その役割を存分に果たします。




缶詰め = スチール缶




という思い込みが無くなり、スチールとアルミの見事な融合を感じたとき、禅宗の「動」と「静」のどちらかに偏ることのない美しく機能的な姿を改めて感じることができました。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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