おかげさまを感じる心

先日、ある男性が
「金運が上がるように、○○寺でお参りをしたおかげで年賀状のお年玉くじがいつもより多く当たったんだ」
と話しているのを聞きました。

年賀状の抽選だけでなく、宝くじの抽選に当たりますようにと祈るものです。
そして、本当に当たると
「○○でお参りをしたおかげで当たったんだ!」
とか
「宝くじを、黄色の財布に入れたおかげで当たったんだ!」
と、うれしそうに周囲に伝えようとします。
学生時代の私は、このような意見に対して
「なんて、非科学的な話だ!くだらない!!祈っただけで結果が変わるのなら誰も苦労なんかしない。当たったのはたまたまだ!」
と否定的に見ていました。
しかし、最近は少し違います。
くじなどが当たったときに
「○○したおかげで良いことがあった」
と、「おかげ」と素直に発言できる方は素晴らしいと感じています。
臨済宗妙心寺派の生活信条には
生かされている自分を感謝し 報恩の行を積みましょう
という言葉があります。
「生かされている」とは、周囲の「おかげ」で、今の自分があることに気が付くことだと私は考えています。
何か良いことがあったとき自分の手柄にするのではなく
「おかげ様、おかげ様」
と素直に思えることこそが
生かされている自分を感謝し 報恩の行を積みましょう
の実践だと言えるのではないでしょうか。
そんなことを考えながら、自分も年賀状が当たっていたら素直に「おかげ様」と言おうと決意し年賀状を見てみましたが・・・
世の中はそんなに甘くないようです・・・
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