写経会のときに どんな話しをしているの? その43

東光寺(静岡市清水区横砂)で行われている写経会で、副住職(新米和尚)の法話と配布させていただいている絵葉書を紹介させていただきます。
※なぜ、絵葉書と法話(仏教のお話)が登場するのかはこちらをご覧ください。
※写経会の御案内はこちらをご覧ください。
今回は第43回目です。
仏教の大切な言葉に
因縁 【いんねん】
という言葉があります。辞書で調べると
現象の基になる主原因(因)と、補助条件(縁)。この因縁によって、すべての存在や現象が生じる。
と書いてある言葉です。
一般的な言葉にするのであれば
ありとあらゆる「結果」に「原因」があり、「縁」も存在する。仏教ではすべての物事は原因と縁の働きによって起こること。
と表現ができます。
※因縁の意味について詳しく書いた記事は↓↓↓こちらです。
1.因縁【いんねん】って何だろう
2.因縁って何だろう 苦悩から安楽へ
この因縁という考え方を、短い言葉で表している文がありましたので御紹介します。
土となる落ち葉が
春の芽を育てる
一見すると役に立たない落ち葉も、やがては土に還ります。
そしてその栄養分が次の世代を育てていく
という意味だと感じました。
ここで大切なのは「落ち葉の気持ち」だと思います。落ち葉が、
「俺は土に還って 次の世代を育ててやるんだ!」
などと考えてはいません。
ただただ そこに横たわっているのです。
そして、自然に身を任せることで土に還っていき、次の世代へと「いのち」がつながっていくのです。
自然の中では、私達のような人間も含めてありとあらゆるものがつながっていることを短い言葉で表現していますので、
因縁という言葉を紹介する絵葉書に
落ち葉の写真と共に紹介をさせていただきました。
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