因縁って何だろう 苦悩から安楽へ
先日・・・・
ありとあらゆる「結果」に「原因」があり、「縁」も存在しますので、仏教ではすべての物事はこの二つの働き(原因と縁)によって起こると説いています。この考え方を
「因縁【いんねん】」
と言うのです!!
と紹介をさせていただきました。

※因縁について図を使って説明をした記事はこちらです。
この因縁という言葉は、仏教の大切な教えです。
仏教の中心的な考え方
と表現される方もいらっしゃいます。
では、なぜ因縁という考え方が大切にされるのかを考えてみました。

仏教では、悩みの尽きることのない苦悩の世界と心の落ち着いた安心【あんじん】の世界があると言われています。
この苦悩の世界から安心の世界への移動することが尊いことだとされています。

私達は普段「苦悩の世界」にいます。
しかし、ずっと苦悩の世界で立ち止まっているわけではありません。

苦悩の世界から抜け出そうと、動き出すことがあるのです。

しかし「欲望」の力などによって間違った方向へと流されたり、

「悩み」の力によって、思いもよらない方向へと流されたりします・・・
こんなときに頼りになるのが、

先生であったり、

学ぶこと、勉強をすることであり、

仲間です。
これらの「頼りになる存在」の最高峰が「仏法」とも言われる大切な教えです。

このように、様々な良い影響を受けながら私達は苦悩の世界から安心の世界へと移動するのです。
仏教では苦悩という「原因」があり、「縁」といわれる導きにより、安心の世界へと進んでいくことを目指します。
ですから「因縁」という考え方を大切にしているのです!
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