みかんとお父さん 大切なのはどっちなの?
保育園に通う次女はみかんが大好きです。
数の制限をしなければ、小さな体のどこに入るのか疑問を感じるほどにみかんをいくらでも食べ続けます。

先日、みかんの入ったダンボールに私が足を引っかけて転びそうになったとき、
「大丈夫??」
と心配そうに次女が走ってきました。
「お、心配してくれるなんて珍しいな」
と感じながらも内心喜んでいると、彼女は私ではなくダンボールに手を当てて
「みかんちゃん、大丈夫?」
と心配そうです・・・・
私達は生まれたときから誰もが尊い心をいただいていることを説いた白隠禅師坐禅和讃というお経があります。
この中に
無念の念を念として【 むねんの ねんを ねんとして 】
謡うも舞うも法の声【 うたうも まうも のりのこえ 】
という一文があります。
こだわりのない心で過ごすことができれば、歌ったり踊ったりすることを含めて全ての行動が仏法を表します
と訳すことができます。
娘の
「大丈夫??」
という声には喜び、
「みかんちゃん、大丈夫?」
という声にはさみしがるのではなく、
どちらの声にも、優しさやありがたみを感じられるように常に心を調えて置くことの大切さを説いてくださってます。
「みかんちゃん、大丈夫?」の声にがっかりしてしまった自分の未熟さを感じずにはいられません・・・・
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