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坐禅会で「信心のことば」の実践

きれいに洗ってもらった湯飲みの話です。



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東光寺(静岡市清水区横砂)では、地元の小学生が長期休暇となる春・夏・冬休みに「子供坐禅会」を行っています。

※子供坐禅会について詳しくはこちらをご覧ください。




年の瀬が迫った本日(12月30日)も40名近い多くの方が参加してくれました。




そんな坐禅会は



1.坐禅(15分×2回)

2.読経(般若心経・坐禅和讃)

3.茶礼【されい:行儀よくお茶を飲む】

4.法話(仏教に関する話し)




といった流れで進んでいきます。




初めて参加する子供も、100回以上参加している子供まで経験に差はありますが、みんなで同じことを実践することができるのも坐禅会の魅力だと考えています。





しかし、これ以外のことで坐禅会に関係することを積極的にしてくれる参加者もいます。




ひとつが茶礼の準備です。




東光寺では茶礼のためにお茶とお菓子を用意します。




これを参加者全員に配布するだけでも時間と労力が必要です。




しかし、お茶を入れたりお菓子の配布を喜んで手伝ってくれる参加者が多くいてくれるので準備に時間がかかることはほとんどありません。




さらに、坐禅会終了後に他の参加者が帰った後も残って茶礼で使用した湯呑などを洗ってくれる参加者もいます。




これらの1つ1つの実践は大変素晴らしいものであると感じます。それは、




私達が普段の生活で意識すべき教えである臨済宗妙心寺派の 信心のことば には




わが身をこのまま空なりと観じて、静かに坐りましょう

衆生は本来仏なりと信じて、拝んでゆきましょう

社会を心の花園と念じて、和やかに生きましょう






とあるからです。




坐禅会に参加し、坐禅を行うことで1つ目の「静かに坐る」を実践し、

坐禅会に参加し、お経(特に坐禅和讃というお経で・・・)をお唱えすることで2つ目の「衆生は本来仏なり」を体感し、

坐禅会に参加し、茶礼の準備や片づけの手伝いをすることで3つ目の「和やかに生きる」ことを実践している。





普段から意識するべき「信心のことば」を全て行うことができているのです。




もちろん、その場限りの行動ではもったいないのですが、坐禅や読経、そして手伝っている彼らの姿を見ていると、その場限りの行動ではないと信じることができます。




冬休みの子供坐禅会は残り1日となりましが、子供坐禅会はこれからも継続していこうと考えていますので、大切な実践の場である坐禅会を多くの方が体験していただけることを切に願っています。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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