苦を滅する8つの正しい実践 八正道【はっしょうどう】 その3 正語

私は、日本語での会話で横文字(外国語のような変わった日本語も)が出てくると違和感を感じてしまいます。
先日も都知事が
「東京ブランドを確立し、観光・インバウンド客をさらに増大させる」
といった言葉が聞こえたときも、この方は誰に何を伝えたいのか疑問を感じました。
ちなみにインバウンド客とは、訪日する外国人のことを言っているそうです・・・
日本人が日本人に話すのに通訳を必要とするようでは、なかなか思いが伝わらない気がしてしまいます・・・・
お釈迦様は苦を滅し、理想を実現するためには、8つの正しい道を修行することが大切であると説かれました。
これを八正道【はっしょうどう】と言います。
8つの正しい道の1つに正語【しょうご】があります。
正しい言葉を使い、悪口や嘘などの悪い言葉を使わないようにすることを説く言葉です。
相手のことを想い使う言葉には自然と優しさが現れ、
相手のことを考えず、自分のことばかり考えながら使う言葉には負の感情が現れます。
時代とともに言葉自体が大きく変化をしていきますが、どのような言葉を使ったらよいのか悩んだとき、私は
「御先祖様に話して、分かってもらえる言葉で話しなさい」
という、ある和尚様の言葉を思い出します。
言葉は御先祖様が残してくださった尊い財産です。
受け取った財産は大切に使ってこそ生かされます。
無駄にすることなく、その言葉を残してくださった御先祖様に分かってもらえる言葉で話すことは、例え実際に御先祖様が分からない言葉になっていたとしても、相手のことを想い使う言葉ですので自然と言葉の中に優しさが表れる正しい言葉になるのです。
ですから、相手に分かってもらえる言葉で話しをすることも正語のひとつだと感じます。
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