宗教の壁の崩壊と再建

この一枚のプリントを我が家では ジョン万次郎 と勝手に命名しました。
東光寺で刷ったプリントが
東光寺から出発し
↓
地元の小学校へ
↓
小学校に通う娘が受け取り
↓
再び東光寺へ帰って来たのです。
プリントの内容は、東光寺(静岡市清水区横砂)で開催される 冬休み子供坐禅会 のお知らせのプリントです。
※子供坐禅会についてはこちらをご覧ください。
私が、東光寺で副住職をさせていただき始めたのは5年ほど前です。
お寺に入ると同時に、しばらくお休みをしていた子供坐禅会の活動を再開することにしました。
さっそく日程を決めプリントを作り、地元の小学校へ電話をしました。
しかし・・・受付の方に
「宗教お断り」
という方針にのっとり丁寧にお断りされてしまいました。
職員室までたどり着くことができなかったのです。

この時は、公民館など多くの施設でチラシなどのプリントを配布することを「宗教活動」を理由に断られました。
宗教の壁 を強く感じた出来事でした。
しかし、今年は少し風向きが違います。
夏休み前に、地元の小学校2年生全員が総合学習の一環として「地元を学ぶ」ためにお寺の見学に来てくれました。このとき、引率の先生に「夏休みに子供坐禅会をやっています!」と伝えたところ2年生にプリントを配ってくれたのです。
そして、冬休みに入る前のある日、妻が校長先生に冬休み子供坐禅会の案内を持参したところ、全校生徒への配布を許可してくださったのです!

ありがたい御縁に感謝しながら、プリントを準備させていただきました。

以前は厚く感じていた「宗教の壁」が少しづつ壊れていっているように感じます。

この壁が、どんどん崩壊するのか、それとも再建されてしまうのか。
それは、実際に坐禅会へ参加してくださった方がどのように坐禅やお寺を感じるかで決まってくるのではないでしょうか。
壁が再建されることなく崩壊が続くように、ますます努力をしていこうと感じています。