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成道会と坐禅

12月8日は仏教徒にとって大切な日です。



最近では、認知度がかなり低くなってしまっていますが、12月8日はお釈迦様が悟りを開いた日であり、



成道会【じょうどうえ】と呼んでいます。





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東光寺(静岡市清水区横砂)でも、成道会のお参りをしています。



お釈迦様は菩提樹【ぼだいじゅ】の下で坐禅をされ、悟りを開かれたと言われています。



そのため、菩提樹が植えられているお寺は少なくありません。




東光寺にも菩提樹の木があります。



今年は12月8日に掃除をしていた妻が菩提樹の下に座りお釈迦様の気持ちに近づこうと(!?)としていました・・・



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写真を見ていただいて分かるように東光寺の菩提樹はこの時期になると紅葉をし、落葉します。




お釈迦様はインドという暑い国の方ですので、暑い日差しを避けて葉がしげっている木の下で坐禅をされたと言われていますので紅葉し落葉することは不思議な現象です。



菩提樹の下でお釈迦様が坐禅をしたという逸話がありますので、仏教の伝来と同時にインドから中国へ菩提樹の木も渡ってきたのです。しかし、暑い国で育つ菩提樹を、冬は寒くなる中国や日本では同じ菩提樹を植えても枯れてしまいます。そこで中国では、形の似た葉っぱをつける木を菩提樹として大切にしました。その菩提樹が中国から日本に伝わりました。



東光寺の菩提樹もインドから直接伝わったものではなく。中国から伝わった菩提樹です。



そのため、12月頃になりますと葉はすっかり落ちてしまいますから木の下で坐禅をしようと考えても葉は少ない状態です・・・




坐禅ではゆったりとした気持ちで落ち着いて座ることが大切です。





菩提樹は
暑いインドでは涼しく気持ちよく坐れるよう木の葉ががんばり、
寒い地域では、葉を落とすことによって木の下に坐っている人が坐りやすいように力を貸してくれています。




様々な姿や形となって私達を助けてくださる仏様の姿がそこにはあるように感じます。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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