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光りは障害物にぶつかるからこそ、光を発する

以前、飛行機に乗ったときに撮影した写真を見ていたときに気が付いたことがあります。




それは、雲の上を飛行中に窓から見える景色を撮影したものです。



500光りは通り抜けている2

雲の近くを写真に撮ると、明るく映ります。





500光りは通り抜けている1

しかし、同じ場所から雲の上空を撮影すると、このように暗い空が映ります。




2枚の写真を比較すると、不思議な光景に感じます。




太陽から発せられた光は



太陽

宇宙

地球(雲)




と移動をします。



地球(雲)に届く前に宇宙を通過しているはずなのに、写真を撮影してみると、太陽から遠い雲付近が明るく映ります。



もちろん理由があります。



カメラや私達の目は太陽から出た光を見ているのではなく、光が何かに当たって乱反射した光を感じています。



ですから、宇宙では何にも光は当たらないので私達の目には何もない暗い空間に見えています。



しかし、雲に光りが当たると乱反射をしますので、私達は雲付近が明るく、その上の空間が暗く感じるのです。




仏教に限らず様々な時代を超えて伝わる「教え」も同じなのだと思います。



遠い過去から発せられた「教え」は受け取る人がいなければ、何もなかったように過ぎ去っていきます。



しかし、雲が太陽の光を受け取ることで明るく光るように、



過去の「教え」を受け取る人がいれば、その人の心が輝きだしたうえに「教え」そのものが存在していることを知らせてくれているように感じます。



受け取る人がいるからこそ「教え」が輝きだすことを1枚の雲の写真から感じることができました。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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