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東京国立博物館で
禅~心をかたちに~
が11月27日まで開催されていました。
東光寺(静岡市清水区横砂)は臨済宗のお寺です。
今年は臨済宗の最初の和尚様である臨済禅師の没後1150年の法要の年であり、来年は日本の臨済宗を立て直した(中興の祖)白隠禅師の没後250年の法要の年です。
これらの法要を記念して行われる大きな企画です。
せっかくなので行ってみたいと考え候補日を複数決めていました。
しかし、その日や数日前になると予定が入ってしまい行くことができないことが決まってしまいました。
お寺で生活をさせていただいている以上は仕方がないことだと諦めていました。
ところが、事件は最終日に起こりました。
住職は展示会の最終日、午前中に国立博物館へ見に行くことができたため出発をしました。
私は午後2時からから法要があったためお寺で留守番をしていました。
すると東京へ行った住職から電話が入ります。
「おい、今日は夜の8時までやっているぞ。2時からの法要なら終わった後すぐにこれば見られるぞ。これは見ておいたほうがいい!」
と言うのです。まさかそんなに遅くまでやっているとは思わなかったので、法要が予定時間までに終わったら行ってみようと考えながら準備をしておきました。
すると法要は予定通りの時間に終わり、すぐに出発をすることができました。
乗り換えも順調にいき、目的地である上野の国立博物館が近づいてきました。
時刻は午後5時15分。日も暮れてあたりは暗くなっていますが私の心はウキウキです。
しかし、国立博物館から上野駅に向かう人とはすれ違うのですが、博物館に向かっているのは私だけのように感じます・・・
そして入り口に到着。
そして、そこで私が目にしたのは「本日は閉館をしました」の文字でした。
係りの人に聞くと、変な人を見るような目で眺めながら(変な人なので当然ですが)
「今日は5時までですよ」
と何の感情も込めずに答えていただきました。

パンフレットを見ればもちろん書いてありました
開館時間 午前9時30分~午後5時
ただし、金曜日と11月3日、5日は午前9時30分~午後8時
住職は午後8時という文字だけで勘違いをして電話をしてきてくれたのです。
そして私はと言うと、パンフレットが手元にあるにも関わらわずしっかりと確認もせずに出発をしてしまったのです。
もちろん塀の向こうにある数々のお宝を見ることはできませんでした。
白隠禅師が説いた坐禅和讃というお経(教え)は
衆生本来仏なり
(みんなの心こそが仏さまです)
と始まります。そして、
衆生近きを知らずして
遠く求むるはかなさよ
(仏様の心が自分の中にあるのに、どこか遠くにあるように感じて探し回るなんてもったいない)
と私たちを戒めています。
手元に開館時間を記したパンフレットがあるにもかかわらず、確認もせずに2時間以上かけて新幹線なども使って国立博物館まで来てしまった自分を戒めてくれているように感じました。
まだまだ未熟な私には展示されている宝を見る資格がないようです・・・
未熟な私はまず、住職が購入してきてくれた図録を見て勉強をします・・・
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