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秋の深まりと地蔵尊供養 【平成28年11月】

東光寺(静岡市清水区横砂)では、毎月23日の午前9時から地蔵尊供養の法要を行っています。




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地元の方が中心となり、法要前にお地蔵様とその周辺を掃除してから法要です。




 以前はお地蔵様の前での法要だったのですが、暑さや寒さや天気、そしてお参りをする方の体調を総合して考えた結果、本堂の中からお地蔵様に向かってお参りをする形が定着しています。



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今月(11月)の23日が祝日なので子供の姿もありました。




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お参りをさせていただいていると、菩提樹の葉が紅葉していることに気が付きました。





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禅語(禅の言葉)に




楓葉経霜紅 【ふうようは しもをへて くれないなり】




という言葉があります。




楓の葉は霜があるから紅葉する。つまり、




霜が降りるほどの寒さがあって初めて美しく紅葉することができる





という意味です。





科学的にも寒暖の差があればあるほど美しい紅葉することは知られていますが、決して葉っぱが赤くなる条件を教えてくれている言葉ではありません。




私達、今を生きる人間も「苦しみ、挫折、悲しみ、苦労」様々な経験があるからこそ輝く人生を過ごすことができる。人生を輝かせるためにも様々な困難がある。


さらに、輝くことが「善」で、苦労が「悪」であるような分別をするのではなく、全てが自分の人生の大切な一部なのだと感じとることの大切さを伝えてくれている言葉だと感じます。






紅葉する葉を見ながら、この言葉を初めて知ったときに、これまで自分の人生は苦労と向き合いもせずに苦労を避ける方法ばかりを考えていた自分に気がつき恥ずかしい気持ちになったことを思い出しました・・・
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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