京都の紅葉がきれい!

秋も深まり、紅葉が見頃を迎える今日この頃。
紅葉を見ると御乱す言葉があります。
ある時、京都のお寺の住職をされている和尚様が
「紅葉の時期になると、たくさんの人が京都に来てくれてありがたいことです。そして紅葉を見て口々に、きれいね~来てよかったわ と言ってくださいます。ありがたいことです。でも、私は京都以外の場所に出かけたときに紅葉を見るととってもきれいだと感じますよ。どっちがきれいなんでしょうね。」
と挨拶をされたのです。
白隠禅師坐禅和讃に
衆生【しゅじょう】の他に仏なし
衆生近きを知らずして
遠く求むるはかなさよ
という一節があります。
私達以外に仏はありません
私達自身が仏なのに
遠くに仏を探すのはもったいないことです
という意味です。
京都で紅葉を見て「きれいだ」と感じたとき、
地元の紅葉を思い出すこと。そして、
仏像などをお参りしたとき、自分自身が仏様と代わらない心を持っていることを思い出すことが大切なのだと説いてくれていると思います。
「どっちがきれい」 この一言で 「遠く求むるはかなさ」 を伝えてくださった和尚様の言葉と笑顔を思い出します。
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