みかんの収穫体験とおかげさまの心

みかんの収穫を体験させていただきました。
収穫方法を教えていただくまで、私は
「木になっているみかんをハサミで切り取る」
のが、みかんの収穫だと思っていました・・・・
しかし、実際には

1.木になっているみかんを切る

2.みかんの頭の部分(へた)付近をしっかりともう一度根元から切る。

という2段階の作業が必要だったのです。
ちなにみ、この切り方を「2度切り」と言うそうです・・・
では、なぜ「2度切り」をするのか、それは他のみかんを傷つけない為なのです。
みかんは比較的、日持ちがする果物です。
しかし、皮に傷がついてしまえば、その傷が基になって腐ってしまうのです・・・
ですから、へたの部分を2度切りすることで、周囲のみかんを守っているのです。
普段、私がスーパーや無人販売で見かけるみかんの頭の部分(へた)はきれいに2度切りされています。
いつも食べているみかんが、このような手間暇をかけて収穫されていることは知りませんでした。
臨済宗妙心寺派の生活信条には
生かされている自分を感謝し 報恩の行を積みましょう
という言葉があります。
「生かされている」とは、多くの方の力のおかげで、今の自分があることに気が付くことだと私は考えています。
普段、食べているみかんにも多くの「おかげ様」が詰まっていることを知り、
生かされている自分を感謝し 報恩の行を積みましょう
が、大変難しい言葉であり、そして普段から心掛けなければ言葉だと改めて考えるきっかけになった収穫体験でした。