仏教が説く平等とは
禅の言葉に「竹に上下の節有り」というものがあります。

竹には節があります。それぞれの節は独立していますが、1本の竹です。
東光寺(静岡市清水区横砂)の本山である妙心寺のホームページには「竹に上下の節有り」を
他は他、己は己、夫、妻、友達、各々が独立した立場で精一杯生きている。支配されない自主性を持っている。しかしそれでいて互に違ったもの同志が調和し、秩序をもって支え合い、助け合って家庭を作り、社会を作り、宇宙を作っている。
と、紹介しています。
最近、男女平等という言葉が流行っています。
大変、素晴らしいことだと思います。
しかし、仏教の説く平等はあくまでも「竹に上下の節有り」を意識しなくてはなりません。
平等 = みんな一緒
と、考える方もたまにいますが、「竹に上下の節有り」などの言葉から、仏教が説く平等とは、
それぞれが素晴らしい心を持っている。だからこそお互いの違いを認めていくこと
だと考えています。
男性と女性は同じではないのです。
もちろん全ての男性が同じではないのです。
もちろん全ての女性が同じでもないのです。
1人1人が別々の人間であり、個性を有します。
竹には節があり、それぞれの節が独立し、1つになることはありません。
しかし、「1本の竹」と呼ばれる一体感があります。
私達人間も、それぞれが独立した個性を持っています。
そして、気が付いていないだけで誰しもが美しい心をいただいています。
この、美しい心をいただいているという一体感を大切にしなくてはいけない
と感じる今日この頃です・・・・
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