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三帰依文【さんきえもん】を日本語で表現する

突然ですが、三帰依文【さんきえもん】を東光寺未確認キャラクター こまめ で表現してみました。



500三帰依文1



それは、東光寺(静岡市清水区横砂)の本山である妙心寺が発行する 勤行聖典【ごんぎょうせいてん】をじっくりと読む機会に恵まれたからです。




500三帰依文5






500三帰依文6




この中で 三帰依文【さんきえもん】の部分を読んだときに、新鮮な言葉に出会い、是非紹介をしたいと考え、「こまめ」で表現をしてみました。





普段から 三帰依文 という言葉に触れる機会は多いのですが、普段は漢文(漢字だけで書かれた文章)の三帰依文を読み、唱えています。

 ですから、私にとって見慣れた三帰依文は



南無帰依仏 【なむきえぶつ】
南無帰依法 【なむきえほう】
南無帰依僧 【なむきえそう】



です。





しかし、妙心寺の勤行聖典には和訓【わくん:漢文を読みくだした言葉】で書かれていたのです。




500三帰依文7




私は




南無帰依仏 【なむきえぶつ】




仏に帰依いたします。




と、これまで訳してきました。帰依とは敬い頼りにするという意味がありますので、





南無帰依仏には、




「仏様を敬い頼りにします」という意味があります。しかし、勤行聖典には



自ら仏に帰依し奉【たてまつ】る



だけではなく、



仏とは ひととし人の 尊さなり。


当【まさ】に 願わくは 衆生と共に 悟りの道を踏みしめて、無上位を 発【おこ】さん






と書いてありました。





仏とは人の尊さである





仏教の大切な教えを短くも的確に表現した言葉です。そして、





願わくは  悟りの道を踏みしめて





と続きます。






誰もが仏様のような尊い心をもっており、


誰もが、悟りの道を歩むことができる。






500三帰依文8





と、やはり仏教の大切な教えを的確に表現されていると感じました。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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