世界へ「禅」を発信する

立ち寄ったコンビニで印象的な表紙に惹かれて、この本を衝動買いをしてしまいました。
「禅」について分かりやすく書かれた本で、海外に「禅」を伝えた多くの僧侶の功績も紹介されていたため購入を決めました。
また、ご縁をいただき、先日手に入れることができた
鈴木大拙 コロンビア大学セミナー講義
【編訳 重松宗育・常盤義伸】
と合わせて見ていると感じることがあります。

日本では現在、欧米化が進んでいるように感じます。
当たり前のようにフローリングの部屋に置かれたベッドで目を覚まし、パンとコーヒー、スープを飲んで洋服を着て出かける方も少なくありません。
私もついつい私用で出かけるときには洋服を選んでしまいます。
衣服住が欧米化すれば、生き方や考え方も欧米化してきます。
今の日本が目指している欧米では、人生の道しるべとして「禅」を選んだ人が多くいます。
iPhone【あいふぉん】やMac【まっく】で有名なアップル社の創設者で有名なスティーブン ジョブスが禅に傾倒していたことはよく知られています。
なぜ、彼らは「禅」と出会うことができたのでしょうか。それは、日本で花開いた禅を世界に発信してくださった多くの僧侶がいたからです。
世界に禅を伝えたことで有名なのが 鈴木大拙博士です。
鈴木大拙博士は日本の文化をほとんど知らない欧米の方々に簡潔に、そして深く禅を伝えたと言われています。
日本の文化よりも欧米の文化が大切にされてしまう傾向にある現在の日本で少しでも禅のことを伝えようと考えたとき、鈴木大拙博士など多くの日本人がどのように欧米に禅を伝えたのか学ばなくてはいけないと感じています。
鈴木大拙 コロンビア大学セミナー講義
は、鈴木大拙博士が実際にコロンビア大学で行った講義の原稿(もちろん英語)を日本語に訳したもので、まさに禅の逆輸入となります。
まだ全てを読めていませんが、少しづつ読み進めていくと、これまでに触れたことのない表現方法や参考になる言葉も出会うことができます。
これから、しっかりと伝え方を学びながら、これまで仏教や禅に触れることがなかった方々に伝えていく努力をしたいと考えています。
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