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人のそしりに動かされるな

500空っぽの器

他人に悪口を言われて楽しめる人はあまりいないと思います。



私も悪口を言われると腹が立ちます・・・



しかし、仏教聖典の中に記されている物語の中で次のような話があります。






昔、お釈迦様は御弟子様達と一緒に托鉢【たくはつ】をして生活をされていました。


托鉢とは、修行僧が信者の家々を巡り、生活に必要な最低限の食糧を分けていただくという修行です。


しかし、ある村でお釈迦様や御弟子様が托鉢をしても


お釈迦様を嫌いな人が流した悪い噂により托鉢しても誰も分けてくれません。


当時のお釈迦様や御弟子様は畑で農作物を作った入り、自炊などをしませんので、誰にも分けてもらえないということは、生きていく為に必要な食事ができないことを意味しています。



弟子は托鉢しても成果がないため、他の場所に行こうと提案するがお釈迦様はそれを止めます。




お釈迦様は

「私は悪口を言われても、それに耐え、終わるのを待つ。大切な心は利益・中傷・苦しみ・楽しみなどによって動かされない。こういったことは、間もなく過ぎ去る。」

と、言ったそうです。





どんなに心を調えたとしても、根も葉もない悪口を言われれば腹が立つのですが、どんな時でも「動じない心」にこそ価値があるのだとお釈迦様が伝えたかったのではないでしょうか。

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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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