悲しんではならない・・・

お釈迦様は亡くなる前に説いた最後の教えの中で
「私の終わりはすでに近い。しかし、いたずらに悲しんではならない。肉体は滅びても教えが滅びることはない。」
と、話されたそうです。

誰でも、大切な人が亡くなる時、悲しまずにはいられません。
悲しんではいけないと言われても、悲しんでしまうはずです。そのため、お釈迦様は
肉体は滅びても教えが滅びることはない。
と続けられたのだと思います。

お釈迦様の教えは、その後お経や様々な仏様へと姿や形を変えて現在の私達にまで伝わっています。
大切なお釈迦様の教え、つまり仏教は私達を

お釈迦様のような慈悲の心で私達を見守ってくださったり

厳しい目で私達を見守ってくださったり、

あらゆる苦しみの世界でも寄り添ってくださります。
これら、多くの支えによって私達は悲しみの世界に入り込んでしまったとしても、抜け出してくることが出来るのです。
しかし、悲しみの世界に入り込んでしまったときに、ただ時間が過ぎれば悲しみが消えていくことはありません。
では、どうしたら良いのでしょうか。
その答えこそが、
滅びることのない教えを大切にすることなのです。

仏教の教えを実践することなのです。
坐禅、写経、先祖供養やお参り・・・・
様々な実践がお寺にはあります。もちろん、お寺にだけあるわけでもありません。いつでも、どこでも時間や場所にこだわることなく実践をすること大切なのです。
時間が悲しみを和らげるのではなく、悲しみの時間の中で何を実践していくのかで、悲しみと共存し生きていくことが出来るのではないでしょうか。
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