お線香の点火方法

皆さんはお線香にどのように火を付けますか?
お線香!?
香りを御供えする、あのお線香です!
良い香りでお参りをする人の心身を浄め、お参りをする準備を調える、あのお線香です。
誰かに教わりました?
意外と、なんとなく見よう見まねで火を付けている人は多くありませんか。
実は私もそうでした。
ところが、ある和尚様が檀家様の前でお線香の点火方法を説明されているのを聞いて、とても納得できたことがありますので御紹介します。
最近ではお線香もロウソクも電池や電気式のものが出てきました。火災の心配はなく安心ですよね。
では、なぜ火災を心配するのでしょうか。
多くの原因がありますが、その中のひとつに「あおぐ」という行為があるそうです。
お線香に火を付けた後、どうしますか?

お線香に火を付けると、炎が出ることがよくあります。
想像以上に炎が出ると・・・

手であおいだり

お線香を振ったりしていませんか?
一般の方の御参りを見ていると、とても多くの方が手であおいだり、お線香を振っています。
この行為が火災の原因になってしまうことがあるそうです。
お線香をあおいだり、振ったりしたときにお線香が折れてしまうことがあるのです。
多くの場合は折れても燃え広がることなく消えていきますが、運悪く燃えやすい物と折れたお線香が接触をしてしまえば火災につながってしまうのです。
では、どうしたらいいのでしょうか。
答えは 何もしない! です。
そのまま香呂にさすことで、

だんだんと

炎は小さくなっていきます。

私達の心に怒りや貪りの炎が出てしまっても、焦ることなくゆったりした気持ちで過ごすことで怒りなどの感情が治まることがあるように、炎が出てもゆったりとした気持ちで見守ることで炎は治まります。
炎が治まるまでの時間で、ゆったりと深呼吸をしてからお参りをしていただければ、いっそうの御供養になるのではないでしょうか。