東光寺の開山忌 【平成28年】 羊羹編
東光寺(静岡市清水区横砂)では、毎年6月の最終日曜日に
開山忌【かいさんき:東光寺を創建した和尚様の法事】
を行っています。

今年も多くの方の御協力により準備や法要、そして片づけまで無事に終えることができました。

ありがとうございました。

さて、お寺の法要というものは、昔からの習慣を受け継いで行うものが多くあります。
ですので、法要中のひとつひとつの動きに意味があるようです。
多くの内容をお伝えしたいのですが、文字数が多くなると読みにくくなりますので、今日は「お供えするお菓子」について御紹介をします。
東光寺の開山忌では「羊羹:ようかん」を御供えします。
「菓子器:かしき」というお菓子を御供えするための器にお菓子を乗せてお供えをするのですが、菓子器に乗ることが許されるのは「羊羹」だけなのです・・・
以前、住職が法要中にして説明によると
仏様や御先祖様への御参りの際にはお菓子を御供えします。仏様や御先祖様への御参りの際の御供え物は「できるだけのことをする」が前提となります。
お菓子を御供えするときにも「できるだけ良いものを御供えしたい」と言う気持ちが大切なのです。
「できるだけ良いお菓子」を御供えする必要があるのです。様々なお菓子にあふれる現代では「できるだけ良いお菓子」と言われても、多くの種類のお菓子が出てくるはずです!
しかし、砂糖など甘いものが大変に貴重だった時代にはお菓子の種類は現代のように豊富ではありませんでした。そして、貴重な砂糖を豊富に使うお菓子の代表が「羊羹」だったのです。ですから、
できるだけ良いお菓子 = 羊羹
という式が出来上がり、菓子器に乗ることが許されるのは「羊羹」だけになったようです。
そして、この羊羹もただ切ればよいということではありません。
貴重な羊羹を「より美しく見せる切り方」が伝わっています。
1本の羊羹を「半分」に切るのですが、単純な半分ではありません。
できるだけ高さが高くなるように切る習慣がありません。

包から羊羹を取り出し

斜めに包丁をいれます。

気持ちよく半分に切れると思わずうれしくなってしまいます!

これを、菓子器に乗せてお供えをします。
私自身、なにげなく御供えされている「羊羹」も「できるだけのことをする」という大切な教えの表れだと知ったときに伝統の奥深さと、奥深さを説明してもらわないと気付くことができない自分の感性の低さに驚いたことをよく覚えています。
そして、御先祖様から受け継がれてきた多くの「伝統行事」について、もっと知りたい、もっと学びたいと感じるようになりました!
開山忌【かいさんき:東光寺を創建した和尚様の法事】
を行っています。

今年も多くの方の御協力により準備や法要、そして片づけまで無事に終えることができました。

ありがとうございました。

さて、お寺の法要というものは、昔からの習慣を受け継いで行うものが多くあります。
ですので、法要中のひとつひとつの動きに意味があるようです。
多くの内容をお伝えしたいのですが、文字数が多くなると読みにくくなりますので、今日は「お供えするお菓子」について御紹介をします。
東光寺の開山忌では「羊羹:ようかん」を御供えします。
「菓子器:かしき」というお菓子を御供えするための器にお菓子を乗せてお供えをするのですが、菓子器に乗ることが許されるのは「羊羹」だけなのです・・・
以前、住職が法要中にして説明によると
仏様や御先祖様への御参りの際にはお菓子を御供えします。仏様や御先祖様への御参りの際の御供え物は「できるだけのことをする」が前提となります。
お菓子を御供えするときにも「できるだけ良いものを御供えしたい」と言う気持ちが大切なのです。
「できるだけ良いお菓子」を御供えする必要があるのです。様々なお菓子にあふれる現代では「できるだけ良いお菓子」と言われても、多くの種類のお菓子が出てくるはずです!
しかし、砂糖など甘いものが大変に貴重だった時代にはお菓子の種類は現代のように豊富ではありませんでした。そして、貴重な砂糖を豊富に使うお菓子の代表が「羊羹」だったのです。ですから、
できるだけ良いお菓子 = 羊羹
という式が出来上がり、菓子器に乗ることが許されるのは「羊羹」だけになったようです。
そして、この羊羹もただ切ればよいということではありません。
貴重な羊羹を「より美しく見せる切り方」が伝わっています。
1本の羊羹を「半分」に切るのですが、単純な半分ではありません。
できるだけ高さが高くなるように切る習慣がありません。

包から羊羹を取り出し

斜めに包丁をいれます。

気持ちよく半分に切れると思わずうれしくなってしまいます!

これを、菓子器に乗せてお供えをします。
私自身、なにげなく御供えされている「羊羹」も「できるだけのことをする」という大切な教えの表れだと知ったときに伝統の奥深さと、奥深さを説明してもらわないと気付くことができない自分の感性の低さに驚いたことをよく覚えています。
そして、御先祖様から受け継がれてきた多くの「伝統行事」について、もっと知りたい、もっと学びたいと感じるようになりました!
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