新米和尚の仏教とお寺紹介

※諸事情により５月１６日より子供坐禅会（平成２６年夏休み：テーマは白隠禅師坐禅和讃）で話した内容を連続して紹介させていただきます。


東光寺（静岡市清水区横砂）の子供坐禅会では毎回お寺や仏教に関係する話しをしています。

　そして、話の内容にあった「仏教豆知識シール」を参加者に配布しています。


　自分自身の備忘録も兼ねて紹介させていただきたいと考えています・・・・


　※以下の内容は子供向けに話したものです。





　仏教豆知識シール　第１１５番
　
　題名　【己が愚痴の闇路なり】







夏の子供坐禅会は、みんなでお唱えする「白隠禅師坐禅和讃」のお話をしていきます！


坐禅和讃は


　衆生本来仏なり　【　しゅじょう　ほんらい　ほとけなり　】


といって、


「み～んな、仏様のような美しい心を産まれたときからもっています。」　


と始まるお経です。


さっき、みんなでお唱えしたから　なんとなく分かると思うけど今日は、



　己が愚痴の闇路なり【　おのれが　ぐちの　やみじなり　】



という部分を紹介します。



シールにも書いてあるように、この部分は



自分自身が真実に気が付かず・知らずに悩むためです

愚痴：仏教の教えを知らず人生や事物の真相に明らかでないこと




と書いてあります。


ここには、「なんで私達が悩むのか」という質問に対する答えが書いてあります。


みんなもたくさん悩むことがあると思います。


友達とケンカをしてしまった。　本当はケンカなんかしたくない。　でも、あいつが悪いんだ。　でも仲直りもしたい。　あいつが許してくれれば俺も許してやろう


なんて悩んだことはありませんか。


ゲームが欲しいな。　でも親は買ってくれない。　ゲームが手に入らないのは親が悪いんだ！　ゲームがもっと安ければ買えるのに・・・　ゲームを売る人が悪いんだ！


なんて悩みもありそうだね。


夏休みの宿題が終わりそうにない！　宿題をたくさん出す先生が悪いんだ！　勉強の邪魔をして遊ぼうとする友達が悪いんだ！


なんて考えたりすることもあるよね。



でも、悩んだりしているときに坐禅和讃の最初の言葉を思い出してみよう




　衆生本来仏なり　【　しゅじょう　ほんらい　ほとけなり　】

「み～んな、仏様のような美しい心を産まれたときからもっています。」　



自分も友達も「美しい心」を持っている。


これまで仲良くしてきた友達の「良い所」ってたくさん言えるようね。たくさん知っているよね。


「良さ」が集まったのが美しい心なんだよ！


そんな、美しい心が見えなくなるとケンカをしちゃうんだよね。


なんで見えなくなるの？


自分の心の眼が上手に動かないからなのです。


心の眼を上手に使うためには、心を調えることが大切なんだ！


そのためには、今日もみんなが一緒にやってくれた坐禅がとっても大切です。


さ～、今日だけでなくこれからも一生懸命に坐禅をして周りの人との「良さ」を見つけて、その奥にある仏様の心も見えるようになりましょう！！

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