写経会のときに どんな話しをしているの? その18 その2
無所得【むしょとく】 その2
~ 切手の部分の絵 ~
東光寺(静岡市清水区横砂)で行われている写経会で、副住職(新米和尚)の法話と配布させていただいている絵葉書を紹介させていただきます。
以前の記事で無所得と題して絵葉書を作成したことを、ブログで紹介させていただきました。
※記事はこちらです。
その際に、絵葉書の写真と図について書くことができませんでしたので補足させていただきます。

このような面と

このような面を作成しました。
無所得 を仏教語辞典で調べると 「主観と客観の区別がないこと。」 「・執着【しゅうじゃく】がないこと。」 と書いてあります。
今回の絵葉書の 切手の部分のデザインは

このような絵を使いました。
実は、この絵は東光寺で開催している子供坐禅会の時に作成している 仏教豆知識シール で使った絵です。 このシールは

無我の理【ことわり】というシールです。
無我の理は仏教聖典でも紹介されている話です。
ある男が2匹の鬼のケンカに巻き込まれた。1匹の鬼に手を取られたが、もう1匹の鬼が別の死骸の手を取り付けた。足も胴も頭まで取られたが、別のものをつけられた。
とシールでは簡単に紹介をしています。もう少し詳しい話をしますと、
一人の男が旅をしていました。
ある夜、一人でさびしい空き家を見つけてここに泊まることにしました。
すると夜中になって、一匹の鬼(1)が死骸をかついで入ってきました。
男は怖くて隠れていることにしました。
すると、すぐ後に後ろからもう一匹の鬼(2)が入ってきました。
そして、「この死骸は俺のものだ」と言い出したので、激しい争いになりました。
2匹の鬼は 「ならば、そこに隠れている人間に聞いてみよう!」と言い出し、男を捕まえました。
鬼は男にどちらが先に担いできたかを訪ねます。
男は正直に見たままを話しました。
すると後から入ってきた鬼(2)は怒り、男の手をもぎ取り、食べてしまいます・・・
男がかわいそうになった鬼(1)は死骸から手を取って男につけてくれた。
それを見た鬼(2)は、手を抜き、足を取り胴を取り去り、頭まで取ってしまった。
鬼(1)は死骸の手足や胴・頭を男につけてくれた。
2匹の鬼は、散らばった手足を食べて満足して帰っていった。
男は、親からもらった手足・胴や頭まで鬼に食べられてしまい、全てが見知らぬ死骸のものなってしまった。
というお話で、
「自分の体」と思い込んでいるものすら、決して自分のものではない
ということを説く話です。
ご縁が尽きれば一切の所持品を遺して以前の世界に返っていく・・・・ この体すら借り物である。
という事も表現しています。
ですから、今回の「無所得」を中心に考えた絵葉書に合うのではないかと考えて切手部分に無我の理を表す絵を加えさせてもらいました!!
~ 切手の部分の絵 ~
東光寺(静岡市清水区横砂)で行われている写経会で、副住職(新米和尚)の法話と配布させていただいている絵葉書を紹介させていただきます。
以前の記事で無所得と題して絵葉書を作成したことを、ブログで紹介させていただきました。
※記事はこちらです。
その際に、絵葉書の写真と図について書くことができませんでしたので補足させていただきます。

このような面と

このような面を作成しました。
無所得 を仏教語辞典で調べると 「主観と客観の区別がないこと。」 「・執着【しゅうじゃく】がないこと。」 と書いてあります。
今回の絵葉書の 切手の部分のデザインは

このような絵を使いました。
実は、この絵は東光寺で開催している子供坐禅会の時に作成している 仏教豆知識シール で使った絵です。 このシールは

無我の理【ことわり】というシールです。
無我の理は仏教聖典でも紹介されている話です。
ある男が2匹の鬼のケンカに巻き込まれた。1匹の鬼に手を取られたが、もう1匹の鬼が別の死骸の手を取り付けた。足も胴も頭まで取られたが、別のものをつけられた。
とシールでは簡単に紹介をしています。もう少し詳しい話をしますと、
一人の男が旅をしていました。
ある夜、一人でさびしい空き家を見つけてここに泊まることにしました。
すると夜中になって、一匹の鬼(1)が死骸をかついで入ってきました。
男は怖くて隠れていることにしました。
すると、すぐ後に後ろからもう一匹の鬼(2)が入ってきました。
そして、「この死骸は俺のものだ」と言い出したので、激しい争いになりました。
2匹の鬼は 「ならば、そこに隠れている人間に聞いてみよう!」と言い出し、男を捕まえました。
鬼は男にどちらが先に担いできたかを訪ねます。
男は正直に見たままを話しました。
すると後から入ってきた鬼(2)は怒り、男の手をもぎ取り、食べてしまいます・・・
男がかわいそうになった鬼(1)は死骸から手を取って男につけてくれた。
それを見た鬼(2)は、手を抜き、足を取り胴を取り去り、頭まで取ってしまった。
鬼(1)は死骸の手足や胴・頭を男につけてくれた。
2匹の鬼は、散らばった手足を食べて満足して帰っていった。
男は、親からもらった手足・胴や頭まで鬼に食べられてしまい、全てが見知らぬ死骸のものなってしまった。
というお話で、
「自分の体」と思い込んでいるものすら、決して自分のものではない
ということを説く話です。
ご縁が尽きれば一切の所持品を遺して以前の世界に返っていく・・・・ この体すら借り物である。
という事も表現しています。
ですから、今回の「無所得」を中心に考えた絵葉書に合うのではないかと考えて切手部分に無我の理を表す絵を加えさせてもらいました!!
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