厳しい言葉の中の優しさに気が付くには・・・

娘(小学校2年生)が学校で配られたプリントを見せてくれた。

地元のサッカーチーム(清水エスパルス)の試合のチケットが当たるかもしれないお知らせです。
娘に
「お、サッカーの試合だね? 行きたい?」
と聞くと、
「嫌! 行きたくない」
と即答・・・・
実は、昨年も同じ企画に応募し試合の観戦をしていたのですが、彼女にとって辛い思い出になってしまったようです。
昨年、観戦した試合は見ごたえのある試合でした。

試合も、前半から絶好調の地元チームが3点を奪いサポーターも上機嫌でお祭り騒ぎでした・・・・
恥ずかしがり屋の娘も踊って喜ぶサポーターと一緒に体を動かし楽しそうです。
しかし 流れが代わります・・・
後半、相手が1点を返しました。
サポーターはまだまだ元気です。
相手がさらに1点を返して2-3に・・・
サポーターはざわつき始めます・・・
その後、エスパルスにとって攻め込まれる時間が続き 一部のサポータから汚い罵声が飛び始めます・・・
そして、とうとう終了間際に3点目を返され同点に・・・
一部のサポーターはさらに、汚い言葉で選手をののしります。
しかも、声が大きい・・・・
生まれて初めて 大きな声で 信じられない罵声を出し続けれる大人を近くで見て 小学校1年生の娘はおびえてしまって
「帰りたい・・・」
と小さな声を出すのがやっとでした。
言うまでもなく、試合終了と同時に帰りました・・・・
娘にとって辛い思い出になり、1年経ってサッカー観戦に誘っても「嫌だ」と即答するくらいですので、サッカー観戦はしばらく行きたいと思うことはなさそうです。
汚い言葉で罵声を浴びせたサポーターは、自分の感情を素直に出しただけだと思います。 そして、チームにもっと強くなってほしいとも願う優しさだったのかもしれません。近くにいる子供をビビらせてやろうなどと考えているはずはありません。
しかし、本意が伝わらないときもあるのです・・・・
結果として一部のサポータの影響で娘はサッカー場へ行きたいと思うことがなくなったのです。
1年経っても忘れることのない恐怖体験だったと知り、言葉のもつ影響力の大きさを改めて感じました。
そして僧侶として、子供坐禅会や保育園児の坐禅体験を指導する際に言葉の選び方、使い方に十分に気をつけなくてはいけないと改めて感じました。
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