お彼岸 と おはぎ と 御先祖様 【その1】
「彼岸【ひがん】」という言葉を御存知ですか。
恥ずかしい話ですが、私はお寺で幼いころから生活をしていましたが、詳しい意味を知りませんでした・・・・・

仏教の言葉について書かれた辞書で調べますと「彼岸」とは
煩悩の激流から修行によって渡り切った向こう岸であり、悟りの世界
と書いてあります。ご存知のようにお彼岸の習慣は大変古く、春分と秋分の日を中日として前後3日、計7日間を「お彼岸」としています。
しかし、残念ながら彼岸の期間がきたら勝手に悟りの世界に到達できるわけではありません。お彼岸の期間は悟りの世界に到達するためにより一層の修行をする期間と言われています。
では、お彼岸の修行と言うと何か難しいことをしなくてはいけないのでしょうか。もちろん厳しい修行をしていただくことは大変素晴らしいことです。しかし、厳しい修行だけが修行なのかと言えば、決してそのようなことはありません。
そして、お彼岸について考えるときに忘れることができないのは「父母の恩」ではないでしょうか。仏教では自分を生かしてくれている様々な支えを「恩」と捉え、この恩に報いて生きることを説いています。父母の恩はそんな多くの恩の1つです。
父母の恩とは御先祖様の恩とも捉えることができますので、私達が御先祖様をお参りすることは、恩に報いることでもあり、功徳のある修行です。
例えば法要の際に、皆様と一緒に般若心経をお唱えさせていただきます。般若心経をお唱えした後、般若心経をお唱えすることによって得られた功徳を、御本尊様に回らせる・送る本尊回向をさせていただきます。
そしてこの本尊略回向の中には、恩について書かれた部分もあり、ここには
「般若心経」をお唱えした功徳を本尊様に捧げるので、私自身も様々な恩に報いたい
という願いが込められているのです。 読経しお参りすることに大きな功徳があるからこそ、願うことができるのだと思います。
もちろん、功徳を自分の為にと願っては意味がありませんが・・・・
この本尊回向からもわかるように、一心に御参りをすることは大変に功徳があるのです。
ですから、お彼岸の期間の修行のひとつとしてお寺での御参りや、お墓での御先祖様への御参りを皆様が続けてきてこられているのだと思います。
~ その2に続きます ~
恥ずかしい話ですが、私はお寺で幼いころから生活をしていましたが、詳しい意味を知りませんでした・・・・・

仏教の言葉について書かれた辞書で調べますと「彼岸」とは
煩悩の激流から修行によって渡り切った向こう岸であり、悟りの世界
と書いてあります。ご存知のようにお彼岸の習慣は大変古く、春分と秋分の日を中日として前後3日、計7日間を「お彼岸」としています。
しかし、残念ながら彼岸の期間がきたら勝手に悟りの世界に到達できるわけではありません。お彼岸の期間は悟りの世界に到達するためにより一層の修行をする期間と言われています。
では、お彼岸の修行と言うと何か難しいことをしなくてはいけないのでしょうか。もちろん厳しい修行をしていただくことは大変素晴らしいことです。しかし、厳しい修行だけが修行なのかと言えば、決してそのようなことはありません。
そして、お彼岸について考えるときに忘れることができないのは「父母の恩」ではないでしょうか。仏教では自分を生かしてくれている様々な支えを「恩」と捉え、この恩に報いて生きることを説いています。父母の恩はそんな多くの恩の1つです。
父母の恩とは御先祖様の恩とも捉えることができますので、私達が御先祖様をお参りすることは、恩に報いることでもあり、功徳のある修行です。
例えば法要の際に、皆様と一緒に般若心経をお唱えさせていただきます。般若心経をお唱えした後、般若心経をお唱えすることによって得られた功徳を、御本尊様に回らせる・送る本尊回向をさせていただきます。
そしてこの本尊略回向の中には、恩について書かれた部分もあり、ここには
「般若心経」をお唱えした功徳を本尊様に捧げるので、私自身も様々な恩に報いたい
という願いが込められているのです。 読経しお参りすることに大きな功徳があるからこそ、願うことができるのだと思います。
もちろん、功徳を自分の為にと願っては意味がありませんが・・・・
この本尊回向からもわかるように、一心に御参りをすることは大変に功徳があるのです。
ですから、お彼岸の期間の修行のひとつとしてお寺での御参りや、お墓での御先祖様への御参りを皆様が続けてきてこられているのだと思います。
~ その2に続きます ~
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