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涅槃図のお釈迦様が金色の訳・・・・

涅槃図 アップ 140215


涅槃図【ねはんず:お釈迦様が亡くなられる際の様子を描いた絵】に描かれているお釈迦様は「金色」です。






昔から、見慣れているので絵なので「金色」であることに疑問を感じずに生きてきました・・・・





よくよく考えれば、決して贅沢なことをされなかったお釈迦様が「金色」の服を着ているなんて・・・・変!??





最近、読んでいる本にお釈迦様が金色の理由が書いてありました。






お釈迦様が亡くなる前に体が痛くて休んでいるとことに、福貴【ぷっくさ】という男がやってきます。

福貴【ぷっくさ】は金色の布を2枚お釈迦様に布施します。

お釈迦様は1枚の金の布を敷き、もう一枚を御弟子様に預け、福貴【ぷっくさ】に説法をします。

福貴【ぷっくさ】は説法をたいそう喜んで、お釈迦様の弟子となります。

福貴【ぷっくさ】が帰った後、お釈迦様はもう1枚の布をまいたそうです。

すると、お釈迦様の御顔が金色に光り、御弟子様は驚かれたそうです・・・







お釈迦様は福貴【ぷっくさ】が布施した布をすぐには使われず、福貴【ぷっくさ】が帰った後に使用します。




なぜ、そのようなことをしたのか勝手に考えてみました。






仏教では、「布施」とは見返りを求めず、深い愛情を持って、施しをさせていただく事をいいます。






見返りを求めてはいけないのです。 






 もしもお釈迦様が福貴【ぷっくさ】が布施した布をまき、光り出したら福貴【ぷっくさ】は






「俺のおかげでお釈迦様は光っていられる!!」






と考えてしまうかもしれません。







 自分が施したものが役に立っつことによって福貴【ぷっくさ】の心に 「俺のおかげ」という気持ちが出てきてしまうのです・・・





それでは、布施をした福貴【ぷっくさ】のためにならないとお釈迦様は考えられたかこそ、福貴【ぷっくさ】が帰った後に金の布を使われたのだと私は感じています。






布施は見返りを求めてはいけない!





そんな、基本中の基本をお釈迦様が示されていると「金色のお釈迦様」を見ていると感じます。





・・・・そんな、福貴【ぷっくさ】とお釈迦様の話を私が子供達に話しているのを聞いていた妻が、想像だけで・福貴【ぷっくさ】を描いていました
500こまめ プックサ カラー


 ・・・・
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No title

話に笑いを取り入れることで、より印象的な話にするということでしょうか?

緊張と緩和。剛と柔。
大切なことをまめこさんに教えて頂きました。

どくだみ和尚 様

いつもコメントありがとうございます。


どくだみ和尚様のように深い部分までねらずに話を作ってしまう私の話を深読みしていただきありがとうございます・・・


ふざけた絵なので載せるか悩みましたが、オチになるかと思い使ってしまいました・・・・
人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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