涅槃図のお釈迦様が金色の訳・・・・

涅槃図【ねはんず:お釈迦様が亡くなられる際の様子を描いた絵】に描かれているお釈迦様は「金色」です。
昔から、見慣れているので絵なので「金色」であることに疑問を感じずに生きてきました・・・・
よくよく考えれば、決して贅沢なことをされなかったお釈迦様が「金色」の服を着ているなんて・・・・変!??
最近、読んでいる本にお釈迦様が金色の理由が書いてありました。
お釈迦様が亡くなる前に体が痛くて休んでいるとことに、福貴【ぷっくさ】という男がやってきます。
福貴【ぷっくさ】は金色の布を2枚お釈迦様に布施します。
お釈迦様は1枚の金の布を敷き、もう一枚を御弟子様に預け、福貴【ぷっくさ】に説法をします。
福貴【ぷっくさ】は説法をたいそう喜んで、お釈迦様の弟子となります。
福貴【ぷっくさ】が帰った後、お釈迦様はもう1枚の布をまいたそうです。
すると、お釈迦様の御顔が金色に光り、御弟子様は驚かれたそうです・・・
お釈迦様は福貴【ぷっくさ】が布施した布をすぐには使われず、福貴【ぷっくさ】が帰った後に使用します。
なぜ、そのようなことをしたのか勝手に考えてみました。
仏教では、「布施」とは見返りを求めず、深い愛情を持って、施しをさせていただく事をいいます。
見返りを求めてはいけないのです。
もしもお釈迦様が福貴【ぷっくさ】が布施した布をまき、光り出したら福貴【ぷっくさ】は
「俺のおかげでお釈迦様は光っていられる!!」
と考えてしまうかもしれません。
自分が施したものが役に立っつことによって福貴【ぷっくさ】の心に 「俺のおかげ」という気持ちが出てきてしまうのです・・・
それでは、布施をした福貴【ぷっくさ】のためにならないとお釈迦様は考えられたかこそ、福貴【ぷっくさ】が帰った後に金の布を使われたのだと私は感じています。
布施は見返りを求めてはいけない!
そんな、基本中の基本をお釈迦様が示されていると「金色のお釈迦様」を見ていると感じます。
・・・・そんな、福貴【ぷっくさ】とお釈迦様の話を私が子供達に話しているのを聞いていた妻が、想像だけで・福貴【ぷっくさ】を描いていました

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